回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
建鉄工業株式会社
| 事業者名 | 建鉄工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 益田市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 23人 |
| 資本金 | 1,100万円 |
| 設立 | 1978年 |
建鉄工業は1978年に前身の田川工業の建物を受け継いで創業し、鉄骨建築を主力とする鉄工所である。建築鉄骨のH型鋼を仕入れ、穴あけ・切断の一次加工、加工組立・溶接・錆び止め塗装を経て製品を現場へ搬入し、施工完了の立ち合いまでを行う。市場は主に中国地方で、受注割合は島根県内3割、広島県内5割、その他2割である。今後は右肩上がりの経済が期待できず、島根県内の受注量が減っているため、関西・関東での受注開拓が課題となっている。
抱えていた課題
やったこと
補助事業では、H型鋼の穴あけを高速化するH型鋼穴あけ機を導入した。縦軸に2軸、左右にそれぞれ2軸の計6軸のドリルヘッドを備え、ドリルの自動交換装置により交換の時間も短縮した。その結果、穴あけ加工能力は2〜3倍に向上した。また、CADデータを図面印刷して加工情報を手入力していた作業を、変換ソフトにより直接入力できるようにした。これにより手入力の時間とミスを削減できた。
穴あけ加工能力が2〜3倍にアップし、作業の流れがスムーズになった。作業に時間的なゆとりが生まれ、組立や溶接の担当者にも気持ちのゆとりができてミスがなくなり、高品質と短納期を実現できた。CADデータの直接入力により入力時間が削減され、入力ミスもなくなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
事例では一次加工の外注比率上昇が売上に影響し、穴あけの高速化・高精度化を最重要課題と位置付けたと書かれており、経営戦略上の位置付けが読み取れる。
島根県内の受注量減少を背景に関西・関東開拓を目指すとあるが、強みとして高速化や若手人材を挙げる程度で、競争優位の具体的な裏付けは薄い。
加工能力が2〜3倍にアップし、組立・溶接のミス減少と短納期実現につながったと、課題と効果が具体的に書かれている。
加工能力2〜3倍の実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標値の実現可能性は判断できない。
平均年齢42.6歳の若い戦力や一級建築士確保の計画が書かれ、体制の一端はうかがえるが、事務処理能力などは具体性が薄い。
高品質・短納期・複雑形状と高精度化の両立が発注元から求められていると書かれ、選ばれる理由の一部は読み取れる。
課題解決の第一段階としてH型鋼切断機を導入し、第二段階で穴あけ機を導入したと段階的な進め方が書かれている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
鉄骨製品の加工分野での高精度化・複雑形状対応がうかがえるが、同分野で高水準の高付加価値化を図るとは明記されていない。
地域の建築案件への対応や地域企業としての役割がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は示されていない。
加工能力が2〜3倍になったと効果は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。
CADデータを変換ソフトで直接入力する取組があり、デジタル活用の一端はうかがえるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
公開情報では判断できません。
島根県益田市の地域企業として地域社会への貢献理念が書かれ、地域での事業活動はうかがえるが、地域経済牽引の根拠は薄い。
関西・関東での受注を開拓し、一級建築士の確保や5トン天井クレーンの増設、大組ロボットの増設などの設備投資を行ったうえで、大手ゼネコンからの受注が可能になるHグレードの取得を目指す。
これらを武器に新規開拓に打って出たい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
最新型のレーザー加工機を導入し、カートリッジ式レンズホルダーを採用した。
効果:レンズ交換時間 25分→5分