ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

自動車向け自動駐車超音波センサーケースの増産について

株式会社フジタイト

成果月産生産量 240,000個→350,000個

この事例のポイント

  • 自動車メーカーからの評価が高い自動駐車用超音波センサーケースの需要が増える見込みだが、生産が追い付かず機会損失が危ぶまれていた。
  • 生産能力の増強を目的として、平成28年度補助事業によりCNC旋盤を3台導入した。
  • 月産生産量 240,000個→350,000個。CNC旋盤の導入により月産生産量が24万個から35万個に増え、生産能力を大きく高めることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フジタイト
所在地徳島県 吉野川市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1980年

事業の背景

当社は自動駐車用超音波センサーを格納するケースを製作し、自動車メーカーから高い評価を得ている。今後は自動運転走行の実用化に向けて需要の増加が見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自動車メーカーからの評価が高い自動駐車用超音波センサーケースの需要が増える見込みだが、生産が追い付かず機会損失が危ぶまれていた。

やったこと

生産能力の増強を目的として、平成28年度補助事業によりCNC旋盤を3台導入した。平成29年度補助事業では自動検査装置を導入し、検査工程の24時間無人稼働を実現した。

加工機CNC旋盤
検査測定自動検査装置

事業の効果

  • 月産生産量 240,000個→350,000個

CNC旋盤の導入により月産生産量が24万個から35万個に増え、生産能力を大きく高めることができた。自動検査装置により検査工程の24時間無人稼働が実現し、1個当たりの検査時間は1秒以上短縮された。検査コストも半分以下になった。人的負担が軽減され、ヒューマンエラーによる不良品の流出も防止できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成28年度・29年度の補助事業で生産能力を増強しており過去の取組との連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けは文章に明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車メーカーから高い評価を得ていること、無人運転向け需要の増加が見込めることは書かれているが、競争優位の根拠は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    生産が追い付かず機会損失の危険があるという課題認識は書かれているが、高付加価値化への道筋は薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    月産24万個から35万個への増強、検査時間1秒以上短縮、検査コスト半減と数字で成果が示されているが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員28名や製造業であることはわかるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動運転や自動ブレーキに欠かせないパーツで需要増が見込めると、ニーズと顧客(自動車メーカー)が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後も設備を拡充し、技術革新に注視して投資を最適化するという方針は示されているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    超音波センサーケースは自動車部品として一定の需要があるとうかがえるが、普及度や高付加価値化の度合いは示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    自動運転や安全システムに欠かせない部品の増産は社会的意義がうかがえるが、経済波及や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果4

    平成28年度の補助で月産24万個から35万個に増強し、検査コストも半分以下になったと費用対効果の数字が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    自動検査装置による24時間無人稼働は示されるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの波及は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    自動運転の実用化に向けた需要増という成長分野への関わりはうかがえるが、構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    吉野川市の製造業であることはわかるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

センサーケースの需要増の傾向は今後も期待できるため、引き続き設備を拡充させていく計画である。技術革新の動向に注視しながら、投資の最適化を図る。

事業者の声

センサーケースは無人運転や自動ブレーキなどの安全システムに欠かせないパーツであり、需要は益々増加していくと思われます。補助金で先進的なパーツ増産に欠かせない設備を導入でき感謝しています。今後とも「精度」「価格」「納期」を第一に製品作りに取り組み社会貢献に寄与していきます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。