回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
前田食品工業有限会社
| 事業者名 | 前田食品工業有限会社 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 西松浦郡有田町 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1964年 |
日本三大菜漬のひとつである高菜漬に特化して製造してきた会社である。平成19年に少量の種子が発見された佐賀県の幻の高菜「相知高菜」を40年ぶりに復活させ、平成24年には「本場の本物」に認定された。有名料理人とのコラボで開発した商品が成功し、多くの企業から新商品展開の要望を受けるようになった。国内加工食品市場は堅調で、健康食品や品質に強みのある食品の成長も著しい。
抱えていた課題
やったこと
高菜漬の殺菌に使っていた設備では対応しきれなくなったため、自動殺菌機と自動乾燥機を導入した。自動殺菌機は食品ごとに最適な加熱温度をデジタルで設定でき、低温殺菌(65〜75度)、中温殺菌(80〜90度)、高温殺菌(90〜98度)を切り替えられるため、あらゆる素材に対応できる。自動乾燥機は殺菌機に連結させ、ボイル殺菌の後に水で冷却して熱風で乾燥させる一連の流れをスムーズにした。自動乾燥機は最適な乾燥温度と乾燥時間をデジタルで確実に設定でき、製品を均一にムラなく乾燥させる。
新しい製品・サービス:殺菌温度帯が異なる食材を含む惣菜などの新商品
自動殺菌機の導入により低温・中温・高温の温度設定が可能になり、あらゆる食材が入った惣菜や加工食品を殺菌できるようになった。自動乾燥機は製品を均一に乾燥させ、殺菌から乾燥までの流れがスムーズになった。その結果、食品の安全性と作業効率が高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
高菜漬一筋で土づくりからこだわり、長年のブランド維持や昭和36年の農林大臣賞など過去の取組との一貫性が読み取れる。
幻の食材「相知高菜」を本場の本物に認定され、国内外で高評価を得る強みを活かし、多様な食材対応の殺菌設備で競争力を高めている。
従来設備では多様な食材に対応できず殺菌が不十分になる恐れという課題を認識し、自動殺菌機・乾燥機の導入で解決を図っている。
惣菜の賞味期限を高菜漬と同等の3ヶ月とする目標はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標や実現根拠は示されていない。
従業員40人規模で、コラボ先との調整や設備導入の判断を進めており、補助事業を遂行する体制は一定程度読み取れる。
有名料理人とのコラボで商品が成功し多くの企業から要望を得ており、顧客ニーズの裏付けと選ばれる理由(品質・健康性)が整理されている。
殺菌温度帯の違う惣菜を開発・商品化する計画と、設備導入後の殺菌・乾燥の一連の流れが示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
幻の食材として40年ぶりに復活させた相知高菜を用い、高付加価値の惣菜を開発する点で高水準の高付加価値化を図っている。
地元佐賀の地域ブランド向上と高菜生産者の減少防止が課題として示され、地域経済への波及が読み取れる。
補助金投入額に対する付加価値額増加や生産性向上の定量的な効果の記述が乏しく、費用対効果は薄い。
自動殺菌機と乾燥機の連結による作業効率化は触れているが、デジタル技術の地域やサプライチェーン全体への貢献は弱い。
海外進出や健康食品市場の成長に触れているが、日本経済の構造転換に資する取組としての記述は薄い。
佐賀の幻の高菜を地域特性として活かし、地域ブランドの向上と商圏拡大を目指す高付加価値事業として位置付けている。
殺菌温度帯の異なる食材を含む惣菜などの新商品を開発し商品化する計画である。惣菜の賞味期限を高菜漬単体と同じ3ヶ月にすることも目標としている。海外への販路と商圏の拡大を目指している。
良い製品は良い原料から、良い原料は土づくりから
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%