高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社日本ベネックス
| 事業者名 | 株式会社日本ベネックス |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 130人 |
| 設立 | 1966年 |
1957年の創業以来、精密板金加工技術を基盤に、電気・電子機器や産業機器などを幅広く製造してきた。設計から製造まで一貫生産を行い、九州最大級の加工能力を有する。環境エネルギー事業では太陽光発電所の設計・施工と自社発電所の運営を行い、屋根借りメガソーラーは国内1〜4位を独占し、FIP太陽光発電所では国内1位の発電容量を誇る。半導体関連製品をはじめ一部板金製品で塗装外観の品質要求が高まり、表面へのわずかなゴミの付着も不適合となる製品が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
工場一棟の中に機械加工・溶接作業場・塗装作業場が併設されている中で、溶接の粉塵やゴミが塗装ブースに入り込む問題に対応するため、密閉式塗装ブースを導入した。これまでも溶接場と塗装場の間に仕切りを設置するなどの取り組みを行ってきたが、粉塵の侵入を防ぐことはできなかった。密閉式の構造によりゴミの付着問題が一気に解決し、塗り直しがなくなった。
密閉式塗装ブースの導入により、美装品のゴミ付着による塗り直しがなくなり、塗装工数が短縮された。塗装工程のボトルネックが解消されて工場全体の生産効率が向上した。一貫生産の強みがさらに強化され、顧客ニーズである品質、価格、納期への対応力が向上したことが確認された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
溶接場と塗装場の仕切り設置など過去の取組が書かれ、密閉式塗装ブース導入が一貫した改善の流れに位置づくことはうかがえる。
顧客の品質要求の高まりと九州最大級の加工能力に触れ、品質・納期対応力の強化が競争力につながると読み取れる。ただし市場分析の記述は薄い。
ゴミ付着による塗り直しが頻発していた課題を特定し、密閉式ブースで塗り直し作業の解消と工場全体の生産効率向上につなげている。
塗り直しに使っていた時間が1ヶ月間で数値的に示されているが、目標値は明示されず、高付加価値化の目標は書かれていない。
公開情報では判断できません。
不適合となる製品の増加や顧客の品質要求への対応が書かれ、ニーズの裏付けはあるが、顧客ターゲットの整理は薄い。
今後も密閉式塗装ブースのような施設を導入する方針はあるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
塗装外観の品質要求は高まりつつあるとあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準についての記述は少ない。
太陽光発電所の設計・施工や半導体関連製品への対応に触れるが、波及効果や雇用創出についての記述はない。
塗り直し時間の削減と生産効率の向上が書かれ、費用対効果への言及はあるが、投入額や付加価値額の数値は示されていない。
密閉式ブースの導入で一貫生産を強化したとあるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はない。
公開情報では判断できません。
九州最大級の加工能力や地域での事業展開がうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。
今後も密閉式塗装ブースのような施設を積極的に導入し、全体の更なる品質向上や工数短縮を目指す。顧客の高度な要求に応えられる体制や設備を整えることで、未参入の分野にもチャレンジしていく。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分