ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

地元を中心の魚等を原料にした「カルシウム豊富な無添加ハンバーグ、コロッケ」等の開発・販売

有限会社鹿児島ますや

この事例のポイント

  • 魚肉ソーセージはソーセージに適さない魚が多く、開発の方向を変える必要があった。
  • 高性能な包あん機を導入し、当社の技術・ノウハウと合わせてハンバーグの生産工程プロセスを改善し、生産体制を確立した。
  • 包あん機の導入により、熟練を要していた包む工程を機械化し、魚肉ハンバーグの生産体制を確立した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社鹿児島ますや
所在地鹿児島県 始良市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金300万円
設立1996年

事業の背景

代表者の専門は畜肉加工で、無添加の黒豚ハム・ソーセージを主力としてきた。地元で獲れた魚を有効活用するため、数年前から魚肉ソーセージの開発に取り組んでいた。しかし魚肉は同一魚種でも季節や魚種によって脂の乗りや肉質の差が大きく、ソーセージに適さない場合が多いことが分かった。離島や過疎地では値の付かない魚など豊富な食資源があり、これを活用する余地があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力魚肉ソーセージはソーセージに適さない魚が多く、開発の方向を変える必要があった。
  • 人手・技能結合の弱いすり身は脂が多く手で崩れやすいため、強い生地で包むには熟練と経験が必要だった。
  • コスト・採算値のつかない魚を活用したいと考えていたが、漁獲量が不安定で単一魚種では獲れない状況が続いた。

やったこと

高性能な包あん機を導入し、当社の技術・ノウハウと合わせてハンバーグの生産工程プロセスを改善し、生産体制を確立した。魚のすり身を魚の生地で包んだ魚肉100%のハンバーグを開発した。地元でとれるビンチョウマグロのすり身で金目鯛のすり身を包み込み、無添加で製造した。

新しい製品・サービス:金目鯛のペーストをマグロで包んだ、無添加の魚肉100%ハンバーグ。

事業の効果

包あん機の導入により、熟練を要していた包む工程を機械化し、魚肉ハンバーグの生産体制を確立した。無添加で高級魚を使うため、健康志向やオーガニックを選ぶ客層を対象に贈答品として販売している。下味をつけて焼いているため、そのままでも楽しめる点が喜ばれている。今後は水揚げされた魚を数種類ブレンドして商品化し、販路拡大と商品ラインナップの拡大に取り組む。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち11観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    顧客とニーズの裏付け健康志向・オーガニック志向の客層を狙い、無添加の高級魚使用を理由に贈答品として販売している。
  • 4
    新しさ・高付加価値熟練を要する結合の弱いすり身を強い生地で包む魚肉100%ハンバーグで、高付加価値の商品を実現している。
  • 4
    地域経済への波及鹿児島の地元魚を活用し、大都市圏の取引先へ販売して地域の一次産業を振興する事業である。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献包あん機の導入は述べられるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの波及の記述は薄い。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    専門の畜肉技術を魚に応用し、数年前から魚肉ソーセージ開発に取り組んだ経緯があり、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    地元の未活用魚と包あん機・自社の技術ノウハウを組み合わせ、無添加ハンバーグで差別化している。

  • 課題の認識と解決3

    季節による脂の乗りの違いという課題を認識し、ソーセージ以外の加工品へ方向転換して解決を図っている。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    従業員20名の食品製造業で、包あん機の導入と生産工程改善により生産体制を確立したと記載がある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康志向・オーガニック志向の客層を狙い、無添加の高級魚使用を理由に贈答品として販売している。

  • 事業化までの道筋3

    漁獲量の不安定という課題を認識し、数種の魚をブレンドする今後の方針と販路拡大の計画が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    熟練を要する結合の弱いすり身を強い生地で包む魚肉100%ハンバーグで、高付加価値の商品を実現している。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    離島や過疎地で値の付かない魚を活用し、一次産業者の振興に貢献するとの記載がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    包あん機の導入は述べられるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの波及の記述は薄い。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    鹿児島の地元魚を活用し、大都市圏の取引先へ販売して地域の一次産業を振興する事業である。

今後の展望

水揚げされた魚を数種類ブレンドして商品化し、販路拡大と商品ラインナップの拡大に取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。