ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

餃子製造における野菜等の異物除去自動ライン化システムによる競争力強化事業

株式会社ビッグファイブ

この事例のポイント

  • 野菜洗浄ラインを自動化して企業競争力と生産力を高める必要があった。
  • 九州の餃子メーカーで初めて、網状ローターと強力な水流で異物を除去するシステムを導入し、野菜洗浄ラインを自動化した。
  • キャベツの処理量が増え、生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ビッグファイブ
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金1,200万円
設立1995年

事業の背景

当社は九州最南端の食材の宝庫である鹿児島で製造を始めて29年目の餃子専門メーカーである。量販店への卸売りのほか、業務用やギフト・ノベルティ等の多様なチャネルに向けて製造販売している。昨今はお客様のオーダーメイドの餃子を小ロットで作る事業が好評である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力野菜洗浄ラインを自動化して企業競争力と生産力を高める必要があった。
  • 品質・精度食品衛生管理のHACCPに準じた管理を目指す中で、異物事故のクレーム発生ゼロを目指す必要があった。
  • 人手・技能製造オペレーションが複雑化しており、その簡素化が課題だった。
  • コスト・採算製造コストを削減するため、毎月のPDCAによる生産性向上に取り組む必要があった。

やったこと

九州の餃子メーカーで初めて、網状ローターと強力な水流で異物を除去するシステムを導入し、野菜洗浄ラインを自動化した。導入したのは異物除去洗浄自動ライン化システム一式で、これまで最も負荷のかかっていた野菜洗浄工程を機械に置き換えた。これにより余剰となった人員をキャベツカットと目視検査へ再配置した。重たいキャベツを手作業で持ち上げる作業の負荷も軽減した。

その他異物除去洗浄自動ライン化システム一式

事業の効果

キャベツの処理量が増え、生産性が向上した。これまで負荷の高かった野菜洗浄工程が自動化されたことで、労働環境も大きく改善した。人手不足の中でも女性社員が担える作業に切り替えられ、餃子の安定製造に寄与した。異物混入トラブルの防止や品質管理レベルの向上も図られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成7年設立で餃子製造29年目と事業の継続性は読み取れるが、過去の取組との一貫した経営戦略の記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    九州の餃子メーカーで初めて網状ローターと強力な水流の異物除去システムを導入した点は読み取れるが、市場動向との関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    当面の課題として複雑な製造オペレーションの簡素化、ソフト面強化、毎月のPDCAによる生産性向上を挙げ、課題認識は具体的である。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    キャベツの処理量アップによる生産性向上とあるが、目標値や賃上げの数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    取締役や社長の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な説明は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    異物事故クレーム発生ゼロ、オーダーメイド餃子の小ロット受注など顧客像はあるが、ニーズの裏付けは限定的。

  • 事業化までの道筋2

    課題の解決方法として設備運用の基準化や社員教育は触れられるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    九州の餃子メーカーで初めて網状ローターを導入とあり、地域での新規性はうかがえるが、分野の普及度は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    鹿児島の未利用原料を活用する点はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由の記述はわずかである。

  • 費用対効果2

    投入額と付加価値増加の関係は書かれておらず、キャベツ処理量増加のみわずかにうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    野菜洗浄の自動化は示されるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述はわずかである。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鹿児島の隠れた素材を発掘し未利用原料を餃子にして付加価値を高める地域特性の活用が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

異物事故のクレーム発生ゼロを目指し、衛生レベル向上のための設備運用の基準化と高度化を進める。あわせて、ソフト面の強化と社員教育の充実、SNSなどを活用した販路拡大とPR戦略にも取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。