ものづくり補助金平成29年度製造業宮城県

安心・安全を供給する無添加製品に特化する事業の生産性向上計画

株式会社髙橋徳治商店

成果2名が行っていた整列作業を装置で自動化し、2名を付加価値の高い仕事へ移行できる

この事例のポイント

  • 被災地は全国平均より人手不足が深刻で、人が足りず入ってくる仕事も断らざるを得ない場合がある。
  • 揚げかまぼこのラインで重なった製品を整列させる作業に、6軸多関節ロボットと画像処理ユニットを組み合わせた整列装置を導入した。
  • 2名が行っていた整列作業を装置で自動化し、2名を付加価値の高い仕事へ移行できる。6軸多関節ロボットと画像処理ユニットによる整列装置の導入で、単純作業を担っていた2名をより付加価値のある仕事に移行でき…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社髙橋徳治商店
所在地宮城県 東松島市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,機械制御,製造環境,製造環境
従業員数79人

事業の背景

震災で石巻にあった3工場が被災し、社員79名全員を解雇した。震災前に15億円あった売上は現在約5億6千万円である。取引先は全国の生活協同組合、学校給食、量販店や外食産業などで、無添加食品に特化して40年間安心安全な製品を作ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能被災地は全国平均より人手不足が深刻で、人が足りず入ってくる仕事も断らざるを得ない場合がある。
  • 生産能力稼働率は平均2.5生産ラインと低く、生産ラインを十分に稼働できていない。
  • 人手・技能揚げかまぼこのラインから出てくる重なった製品の整列作業を2名が行っており、整列させないと不良率が15%程度発生する。

やったこと

揚げかまぼこのラインで重なった製品を整列させる作業に、6軸多関節ロボットと画像処理ユニットを組み合わせた整列装置を導入した。これにより、それまで単純作業を行っていた2名をより付加価値を生みやりがいのある仕事に移行できるようになった。単純作業をロボットが担い、付加価値の少ない工程の生産効率の向上を図った。

ロボット6軸多関節ロボット
その他画像処理ユニット
その他整列装置

事業の効果

  • 2名が行っていた整列作業を装置で自動化し、2名を付加価値の高い仕事へ移行できる

6軸多関節ロボットと画像処理ユニットによる整列装置の導入で、単純作業を担っていた2名をより付加価値のある仕事に移行できるようになった。整列不良による不良率の発生を抑え、生産効率の向上を図る。人手不足の中でも仕事を断らずに対応できる体制をつくる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    40年間無添加製品を作ってきた実績や開発型である点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    無添加や遺伝子組み換え不使用などの強みはうかがえるが、市場動向や競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    人手不足で生産ラインの稼働率が平均2.5ラインと記載があり課題認識はあるが、高付加価値化の目標は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値向上や賃上げの目標値は書かれておらず、生産効率の向上を図ったとあるのみである。

  • 事業を進める体制2

    社員20数名が戻ったことや2018年に工場を建設したことはうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    無添加・遺伝子組み換え不使用・製造工程の開示など選ばれる理由の一部は読み取れるが、顧客ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    ロボット導入の内容は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無添加食品に特化し、添加物を外すのではなく素材を活かす開発型の取組として同分野での差別化がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    被災地の人手不足や震災後の引きこもり・ニートの子どもの雇用創出など地域的な意義がうかがえる。

  • 費用対効果2

    2名分の作業を自動化し不良率15%の発生を防ぐ効果は示されるが、投資額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    6軸多関節ロボットと画像処理ユニットの組み合わせによる整列装置の導入は読み取れるが、業界全体への貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    被災地の東松島市で再建し、地域の雇用や伝統産業の維持に寄与する点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

ここを作り上げました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。