回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
MEP株式会社
| 事業者名 | MEP株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 大仙市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 39人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1987年 |
当社は昭和43年創業の金属板金加工業者で、精密板金部品と精密製缶部品を主力とし、多品種少量生産にも安定した品質で対応している。材料調達から組立までワンストップで対応でき、アルミやステンレスなど非鉄金属の溶接加工に高い評価を受けている。主力製品は通信機器に使用されるフレームなどである。
抱えていた課題
やったこと
曲げ工程にロボットアーム付のデュアルサーボドライブベンダーを導入し、パンチプレス工程から曲げ工程までを自動化対応できるよう生産ラインを見直した。ロボットアーム部が金型と製品の両方を自動交換する。熟練者の金型選定のノウハウをプログラムに組み込み、一般的な精度水準の曲げ加工はベンディングマシンが対応できるようにした。板厚の僅かな誤差を加味した分単位(1度の60分の1)の角度調整が必要な製品は、引き続き熟練者が手作業で対応している。
| 加工機 | デュアルサーボドライブベンダー(ロボットアーム付) |
|---|---|
| ロボット | 溶接ロボット |
ベンディングマシンの導入により、一般的な精度の曲げ加工を自動化し、熟練者の作業時間を捻出できた。ただし製品のワークサイズとの違いから稼働率は想定ほど上がっていない。一方、24時間稼働を目指して社内にロボット推進室を立ち上げたことで、ロボット化に向けた従業員の意識は確実に高まった。同時期に導入した溶接ロボットは現状で100%近い稼働となっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
曲げ工程が手作業依存でボトルネックだったことや精密板金の強みは書かれるが、事業の中長期の戦略上の位置づけまでは読み取れません。
材料調達から装置組立までワンストップ対応できることが強みとして挙げられ、非鉄金属溶接に高い評価があると書かれています。
曲げ工程がボトルネックで作業員が常時2名、熟練者の手作業依存という課題を認識し、ベンディングマシン導入で自動化する方向が示されています。
24時間稼働を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず、可能性がうかがえる程度です。
ロボット推進室の立ち上げや熟練者の作業時間捻出は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は読み取れません。
主力製品は通信機器向けフレームと書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は十分に読み取れません。
稼働率向上のためワークサイズを踏まえ営業を見直す方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に示されていません。
公開されている事例からは読み取れません。
板金加工の一般的な水準を超える高付加価値化を示す記述は乏しく、アルミ・ステンレス溶接の評価がうかがえる程度です。
防災関連業界向け製品や林業向け伐採補助装置の共同開発が書かれ、死傷者40人/年の社会課題への言及がうかがえます。
公開されている事例からは読み取れません。
ロボットアームによる自動交換やデュアルサーボドライブベンダーの導入が書かれ、デジタル技術活用の方向性は読み取れます。
公開されている事例からは読み取れません。
秋田県大仙市の地元企業で、秋田県産業技術センターと共同で林業向け補助装置を開発したことが書かれ、地域との連携がうかがえます。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ワークサイズを踏まえて営業の見直しを図り、稼働率を高めていくと考えている。林業者らと共同開発した伐採作業の補助装置「ガイドレーザー」の普及・販売にも力を入れている。
金属の特性を熟知している技術的背景と、材料調達から板金加工、溶接組立、装置組立までワンストップ対応できることが強みです。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった