ものづくり補助金平成29年度農業、林業茨城県

製造環境整備と生産データ管理のIT化によるほしいもの品質向上と販売拡大

ほしいも株式会社

成果生産期間 3月→6月

この事例のポイント

  • 干し芋の生産で異物の混入や品質のばらつきが課題だった。
  • クリーンルームを導入し、エアシャワーを備えてゴミやチリの少ない製造環境を整えた。
  • 生産期間 3月→6月。クリーンルームと制御式の蒸かし庫により、作業者の熟練度に依存せず品質が安定し、衛生面と安全性が格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名ほしいも株式会社
所在地茨城県 東海村
業種農業
技術分野製造環境
従業員数10人

事業の背景

ほしいも株式会社は東海村で干し芋を生産・加工・販売する農業生産法人である。国内生産の9割を占める茨城県産の干し芋の中心地域にある。近年の健康食品ブームや新品種の登場で生産者が県内外で急増し、競争が激しくなることが予想されていた。売上を伸ばすには品質と生産性の向上が必要とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度干し芋の生産で異物の混入や品質のばらつきが課題だった。
  • 生産能力3月以降は春風によるほこりや虫の発生で異物が混入する恐れがあり、生産期間が12〜2月に限られていた。
  • 人手・技能蒸かし工程の温度と蒸気量の調整を作業者の経験と勘に頼っており、熟練度が必要だった。
  • 品質・精度手作業による洗浄や人の手による作業で、ほこりなどの異物が混入する可能性があった。

やったこと

クリーンルームを導入し、エアシャワーを備えてゴミやチリの少ない製造環境を整えた。温度センサーに連動した電磁弁で庫内温度を制御するコンピューター制御の蒸かし庫とボイラーを導入し、蒸かす温度と蒸気量を自動で管理できるようにした。高温による除菌と異物混入を防ぐ器具洗浄機を導入し、手洗いを洗浄機に替えた。

加工機温度センサー付き蒸かし庫(コンピューター制御)
その他ボイラー
その他クリーンルーム(エアシャワー付き)
その他器具洗浄機

事業の効果

  • 生産期間 3月→6月

クリーンルームと制御式の蒸かし庫により、作業者の熟練度に依存せず品質が安定し、衛生面と安全性が格段に向上した。生産期間を6月まで延長でき、手洗いの人的労働も低減できた。衛生的な環境は働きやすさにもつながり、直売所では衛生管理を見せて消費者の信頼を高めている。2018年12月に直売所を開設し、干し芋の売上が増加した。

今後の展望

関西、中国・四国、九州への販路拡大を狙い、将来は東南アジアや欧米への海外進出も視野に入れている。HACCPの認証取得も目指している。

事業者の声

お客様においしいと喜んでいただける商品を提供すること

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。