ものづくり補助金平成29年度製造業埼玉県

地産地消の『生菓子』をマルチモーション包装で地域名産品に!

有限会社くらづくり本舖

成果保存日数 2日→21日

この事例のポイント

  • 角折り包装は密閉性が低く、菓子が傷みやすい。
  • 2018年12月に、菓子を包むときに左右の耳部分にくぼみ(マチ)を付けて折り畳めるマルチモーション包装機を導入した。
  • 保存日数 2日→21日。マルチモーション包装により、密閉性を保ちながら箱詰めしたときの見た目も整えられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社くらづくり本舖
所在地埼玉県 川越市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数276人
資本金300万円
設立1964年

事業の背景

有限会社くらづくり本舗は1887年に初代が小仙波で開いた餅菓子店を源流とし、年間約300品目の和菓子を扱い、県内に43店舗を展開している。同社の商品は主に角折り包装で、菓子を四角く包んで包材の四隅をのり付けしていた。和菓子は味だけでなく箱詰めした時の見た目も重視される市場である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度角折り包装は密閉性が低く、菓子が傷みやすい。
  • 品質・精度ピロー包装は密閉性が高いが、包材に余分な部分(ツノ)が生じて箱詰めしにくく、包材を傷めて見た目も損なう。

やったこと

2018年12月に、菓子を包むときに左右の耳部分にくぼみ(マチ)を付けて折り畳めるマルチモーション包装機を導入した。この包装機により、密閉性を保ちつつ耳を折り畳んで箱の中に整然と並べられるようになった。2019年4月には、求肥餅を狭山茶の抹茶あんと狭山茶のようかんでくるんだ生菓子「河越おちゃめ」を発売した。同商品はマルチモーション包装された同社初の商品である。

加工機マルチモーション包装機

新しい製品・サービス:河越おちゃめ

事業の効果

  • 保存日数 2日→21日

マルチモーション包装により、密閉性を保ちながら箱詰めしたときの見た目も整えられるようになった。包装された生菓子は品質を21日間保持でき、保存期間が短い生菓子も進物用として利用してもらえるようになる見込みである。新商品「河越おちゃめ」は発売から半年で売上を伸ばしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1887年創業の餅菓子店が源流で、2018年に導入したマルチモーション包装機を生菓子の包装改善に使う流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    箱詰め時の見栄えや密閉性への配慮は語られるが、市場動向や自社の競争優位の根拠は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    ピロー包装の密閉性低下と包材の傷みという課題を示し、マルチモーション包装で解決する方向が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    年間100万個の目標と、発売半年で約20万個売れた実績が数字で示されており、実現性をうかがわせる。賃上げの記述はない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数276人と店舗数は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地産地消の生菓子、保存期間が短い商品も進物に使えるという価値、箱詰めの見栄えの三点が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    「先発メンバー入り」という表現で今後の展開に触れるが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    生菓子の包装として箱詰め時の密閉性と見栄えを両立した点が特徴だが、分野の普及度に関する記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地産地消の名産品づくりに触れるが、雇用創出や波及効果の数字や記述は少ない。

  • 費用対効果3

    包材の余分な部分を減らすことや発売半年で約20万個の売り上げが書かれ、効果の大きさをうかがわせる。

  • イノベーションへの貢献2

    マルチモーション包装機の導入は書かれるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルの具体は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    川越の地域で県内に43店舗を展開し、地産地消の生菓子を地域名産品にする取組が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当面は先発メンバー入りの段階だが、将来的には年間100万個の販売を目指している。

事業者の声

地道に皆さまの信用を得ながら常に新しいことに挑戦を続けたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。