ものづくり補助金平成29年度建設業埼玉県

高圧洗浄機を使用した目粗し作業によるタイル剥離防止事業等の立上げ

株式会社アライ

この事例のポイント

  • コンクリート面の目粗し処理ができる高圧洗浄機を持つ工事業者が少なかった。
  • 2018年に、ものづくり補助金を活用して高圧洗浄機、コンプレッサー、発電機を導入した。
  • 高圧洗浄機を使った目粗し作業を新規事業として立ち上げ、外壁タイルの剥離を防ぐ施工を請け負える体制を整えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アライ
所在地埼玉県 さいたま市南区
業種職別工事業
従業員数30人
資本金500万円
設立2012年

事業の背景

株式会社アライは、さいたま市内で創業し、とび・土工・コンクリート工事の施工やイベント会場の設営を事業としている。近年は外壁タイルを確実に吸着させるため、コンクリート面を目粗ししてからモルタル下地を塗り、その上にタイルを貼る仕様が増えている。一方で、目粗し処理をしないままモルタル下地にタイルを貼る施工では、タイルがモルタルから浮き上がって剥離しやすい。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力コンクリート面の目粗し処理ができる高圧洗浄機を持つ工事業者が少なかった。
  • 集客・繁閑目粗し処理の専門業者との競争が激しくなってきていた。

やったこと

2018年に、ものづくり補助金を活用して高圧洗浄機、コンプレッサー、発電機を導入した。これにより、コンクリート面の目粗し作業を新規事業として立ち上げた。高圧洗浄機は家庭用と違い、コンクリートをそぎ落として内部の鉄筋だけを残せるほど高圧である。使用する水の圧力は50〜220MPaで、噴射するガン部分の長さや角度、コンクリート面との距離の調整も必要となる。噴射によって刷毛ではいたような傷を付ける「刷毛引き」と呼ばれる工法で施工する。

その他高圧洗浄機
その他コンプレッサー
その他発電機

新しい製品・サービス:コンクリート面の目粗し(刷毛引き)作業を行う新規事業

事業の効果

高圧洗浄機を使った目粗し作業を新規事業として立ち上げ、外壁タイルの剥離を防ぐ施工を請け負える体制を整えた。目粗しを行う業者が少ない中で受注機会を広げ、ニーズに応じて受注量を増やす方向を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の事業との関連は書かれず、外壁タイル剥離防止の新規事業として立ち上げたとだけ記載されています。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    専門業者との競争が激しくなる中、ニーズに対応して受注量を増やしたいと語られ、外部環境への言及がうかがえます。

  • 課題の認識と解決2

    外壁タイルの剥離や競争激化が課題として示されますが、高付加価値化や成長につながる計画は書かれていません。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    高付加価値や賃上げの目標値は事例に記載がなく、公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員30人、2012年設立、2014年の事務所移転は書かれますが、補助事業の遂行体制は具体的に読めません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    外壁タイルの剥離防止という課題や、高圧洗浄機の吐出圧力50〜220MPaと目粗し工法の内容が具体的に示されています。

  • 事業化までの道筋1

    補助事業の遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれておらず、公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    資本金500万円の記載のみで、資金調達の見込みや財務状況は事例に書かれていません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    目粗し作業は高圧洗浄機を持つ業者が少なかったが近年増えつつあると書かれ、新市場性の高さは判断しにくいです。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用3

    外壁タイルの剥離は人命にも関わると書かれ、補修に相当な費用がかかるなど社会的な課題への言及があります。

  • 費用対効果1

    補助金額や付加価値額の増加、生産性の数値はなく、費用対効果は公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    デジタル技術やビジネスモデルの革新に関する記述はなく、公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    外壁タイルの施工が増えている傾向は書かれますが、日本経済の構造転換への言及はなく、読み取りは限定的です。

  • 地域経済への波及3

    さいたま市の地域企業として従業員30人で営業し、外壁補修の需要に応える点が地域の事業として示されています。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

専門業者との競争が激しくなってきているが、ニーズに対応して受注量を増やしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。