超精密ガストース製法プロセスの確立
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
酒井伸線株式会社
| 事業者名 | 酒井伸線株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 大和郡山市 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 39人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1958年 |
酒井伸線は線径Φ0.60mm以下に特化した細線専門の金属材料伸線加工メーカーで、ステンレス鋼線を中心に年間約1,000トン強を生産している。医療分野では超極細線を使ったカテーテルや鍼灸針などで世界的に大きなシェアを持ち、今後さらに拡大が見込まれる。一方で医療器具の製造拠点は海外へ移る傾向にあり、国内では特殊な線径を小ロット・急ぎで求められるため、高品質な素材の提供が不可欠となっている。冷間引き抜き伸線では、ダイス内面形状の高品質化が価格的優位性と収益性につながると考えられた。
抱えていた課題
やったこと
ダイス内面形状測定装置を導入し、ダイス内部形状を数値的に測定できるようにした。同時にダイス自動研磨装置を導入し、数値制御に基づいて研磨(修理)の高精度化を図った。研磨状態の観察のため、観察に適したマイクロスコープを導入し、顕微鏡・マイクロスコープ観察時にダイス孔の奥へ光を照射する工夫を行った。ダイスの全周を同じ条件で観察できる治具を考案し、加工ピンの形状を改善するための砥石やダイス内面研磨材のダイヤモンド砥粒の品質も改善した。
| 検査測定 | ダイス内面形状測定装置 |
|---|---|
| 加工機 | ダイス自動研磨装置 |
| 検査測定 | マイクロスコープ |
数値制御による高精度研磨が可能になり、ダイス内部形状が安定し、不適合品の発生率が低減した。狙い通りの線材成形パス・スケジュールに合致した内部形状のダイスを社内で供給できるようになったことは大きな成果である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ダイス内面形状の高品質化を伸線業界での価格的優位性につなげる方針が書かれ、既存の細線事業との関連はうかがえるが、経営戦略上の明確な位置付けの記述は薄い。
医療分野で世界的シェアがあり、海外移転の中で品質信頼性を強みにすると記述。ダイス内形状の社内供給で狙い通りの成形パスに対応できる点も具体的に示されている。
課題としてダイス内形状の測定・研磨の難しさを挙げ、測定装置や自動研磨装置の導入で不適合品発生率の低減につなげる流れが具体的に書かれている。
医療分野の売上について現状2,000万円程度から5年目に1億円程度まで拡大する目標が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員数39名、設立昭和33年と会社の規模は分かるが、補助事業を担う技術者体制や事務処理能力についての具体的記述は薄い。
医療用の超極細線やカテーテル・内視鏡向けなど顧客ターゲットと、小ロット・短納期の特殊線径ニーズが具体的に整理されている。
課題ごとに観察用マイクロスコープ導入や治具考案、ダイヤモンド砥粒の品質改善など解決策は示されるが、スケジュールの記述はない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療用ステンレス細線は世界的に大きなシェアを持つと書かれるが、ダイス内面研磨の高付加価値化の水準を数値で示す記述はない。
医療分野の拡大や海外移転への対応として国内素材の信頼性が必要と述べられ、国が支える理由は間接的にうかがえる。
不適合品発生率の低減や安定化は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。
ダイス内形状の数値測定と数値制御研磨の導入でデジタル技術を活用しているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
医療分野など成長が見込まれる分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。
奈良県大和郡山市に本社がある点は分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大への記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
医療用分野へのステンレス鋼細線の販売を、現状の約2,000万円程度から5年目に1億円程度まで拡大したい。医療分野だけでなく、様々な分野への線材供給を目指す。
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
セラミックフィルターの採用による溶湯の清浄化、溶湯保持状態での脱ガス処理の改善、真空ダイカスト法の採用と改善を行った。
効果:歩留り 55%→90%