ものづくり補助金平成29年度製造業福井県

特殊形状ダクトへの対応及び作業効率化による生産性向上と競争力強化

株式会社福井気送

成果従来比30%増となる300種類の形状のダクトが製造できるようになった

この事例のポイント

  • 既存設備では限界があり、複雑・多様化する形状や構造のダクト製造の要求に応えきれなかった。
  • 自動プラズマ切断システムを導入し、既存設備では対応が難しかった複雑な形状のダクト製造に対応できるようにした。
  • 従来比30%増となる300種類の形状のダクトが製造できるようになった。従来は対応が困難だった特殊形状のダクトが製造できるようになり、さまざまな形状や構造の建築物で顧客の依頼に沿った施工が可…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社福井気送
所在地福井県 福井市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,精密加工
従業員数7人
資本金500万円
設立1977年

事業の背景

創業から40年以上、厨房や製造業向けのダクトの製造と施工を手がけてきた。近年は商業施設や医療施設にも進出し、特殊な条件が求められる工場や体育施設などの建築物にも対応している。クリーンルームを備えた工場建設に伴う空調等のダクト製造・設置の受注が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備では限界があり、複雑・多様化する形状や構造のダクト製造の要求に応えきれなかった。
  • 生産能力工場建設に伴うクリーンルーム向けのダクト製造・設置の受注が増加傾向にあった。
  • コスト・採算ネスティングの作業と材料配置に時間がかかり、材料のロスも生じていた。

やったこと

自動プラズマ切断システムを導入し、既存設備では対応が難しかった複雑な形状のダクト製造に対応できるようにした。導入後は従来比30%増となる300種類の形状のダクトが製造できるようになった。金属材料板への部材配置(ネスティング)をCADで自動化・効率化し、材料のロスを軽減した。1シート(5m)当りの所要時間は従来の7分から1分へ短縮し、切削速度も向上した。

  • 加工機自動プラズマ切断システム
  • ソフトCADによるネスティングソフト

新しい製品・サービス:自動プラズマ切断システムを用いた特殊形状ダクト

事業の効果

  • 従来比30%増となる300種類の形状のダクトが製造できるようになった
  • 1シート当りのネスティング所要時間 7分→1分

従来は対応が困難だった特殊形状のダクトが製造できるようになり、さまざまな形状や構造の建築物で顧客の依頼に沿った施工が可能になった。ネスティングの自動化で材料ロスが減り、加工時間も大幅に短縮された。その結果、生まれた人的余力を熟練技術者のノウハウ活用や施工現場への配分に振り向けられ、受注量の増大と納期短縮につながった。刷新した製造現場を取引先の設備関連企業に見てもらう機会も得て、ダクトの品質と施工技術の信頼も高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性従来対応困難だった特殊形状に対応し、職人の技術と現場施工の品質が設備関連企業から再評価され信頼が高まったと書かれている。
  • 4
    事業を進める体制現場も製造もこなす多能工の社員が能力を発揮できる仕組みを構築し、受注や作業進捗と連動したスケジュール管理体制を見直したと書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けクリーンルーム工場建設に伴うダクト受注が増加傾向にあり、製薬や精密機械工場などで利用が進んでいるという顧客ニーズの裏付けがある。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産性向上や受注増は述べられているが、賃上げや付加価値額の具体的な目標値は記載がなく、実現可能性を判断しにくい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業40年以上のダクト製造・施工の実績があり、厨房や製造業から医療・体育施設へ進出してきた経緯が、今回の特殊形状ダクト対応へ連なっている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    従来対応困難だった特殊形状に対応し、職人の技術と現場施工の品質が設備関連企業から再評価され信頼が高まったと書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    既存設備の限界を課題と捉え、自動プラズマ切断システム導入で形状数を従来比30%増の300種類に拡大し、受注増につなげている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上や受注増は述べられているが、賃上げや付加価値額の具体的な目標値は記載がなく、実現可能性を判断しにくい。

  • 事業を進める体制4

    現場も製造もこなす多能工の社員が能力を発揮できる仕組みを構築し、受注や作業進捗と連動したスケジュール管理体制を見直したと書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    クリーンルーム工場建設に伴うダクト受注が増加傾向にあり、製薬や精密機械工場などで利用が進んでいるという顧客ニーズの裏付けがある。

  • 事業化までの道筋3

    設備導入後に受注状況や作業進捗と連動したスケジュール管理へ見直し、今後は幅広い建築分野への受注拡大を目指す方針が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    特殊形状や高い気密性が求められるダクトに特化し、特殊な空調環境や個性的デザインの建築物にも対応できる点で高付加価値を狙っている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    クリーンルームを備えた工場建設の増加に対応する地域の設備施工の基盤強化で、設備関連企業との取引や施工技術の継承にも触れている。

  • 費用対効果2

    業務効率化や材料ロス軽減、所要時間短縮は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    自動プラズマ切断システムとCADによるネスティング自動化を導入し、材料ロス軽減と作業時間短縮(1シート7分から1分)を実現している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    福井市の空調ダクト製造・施工を担い、地域の工場や施設建設に対応する事業で、若手人材の育成にも取り組んでいる。

今後の展望

特殊なニーズに対応できるダクト製造の実績を活かし、より幅広い建築分野での受注を目指す。特殊な空調環境や個性的なデザインの建築物にも対応できる多様なダクトの製造・施工を拡大していく。

事業者の声

求められるものには、すべて対応していく

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。