回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
成果2,000個の生産時間 480分→295分
| 所在地 | 山梨県 甲斐市 |
|---|---|
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,材料製造プロセス,製造環境,製造環境 |
| 従業員数 | 2人 |
| 設立 | 1966年 |
今村製作所は1966年の創業以来、建築金物部品の製造を中心に手がけており、オフィス家具の部品や引戸戸車、病院のスライドドア、高速道路のパーキングのトイレ用の鍵など多品種を生産している。主力の一つは、オフィス家具に使われる鍵シリンダーの部品である段車で、25年以上にわたって製造してきた。段車は2点の部品を圧入して組み立てており、従来の段車組立機は一度に2,000個を生産するのに4回の小分け作業と30分間隔の管理時間を要していた。受注は増加傾向にあった。
抱えていた課題
やったこと
段車圧入工程に新たに段車組立機を導入した。導入機は部品供給部を改良したことで生産能力が1.2倍になり、コンベアー式ホッパーを設置したことで投入量は4倍になった。完成品BOX2個のうち1箱が2,000個になるとブザーと稼働表示板で知らせる仕様とし、搬出口が自動で空箱側に移動する仕組みにしたことで、箱の交換時間を削減し、停止要因のない機能を向上させた。これにより1個当たりの生産時間は3.7秒から2.3秒となり、1分当たり26個の生産が可能になった。
| 加工機 | 段車組立機 |
|---|
段車組立機の導入により、これまでの1.63倍の生産性向上の成果が得られた。8時間かかっていた2,000個の生産が4時間55分でできるようになり、少人数での生産による労働環境の改善の見通しが立った。短縮した時間は手加工による2次加工の精度向上に生かせるようになり、材料製造プロセスの改善の見通しも立った。取引先のニーズにさらに応えられる体制が整ったとしている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
先代から続く実直な仕事と取引先の信頼が語られるが、経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。
取引先からの厚い信頼や手加工の技術が語られるが、市場動向や競争上の優位性への言及は薄い。
段車圧入工程の加工時間が1日の作業時間の3割(2.4時間)を占めボトルネックだと課題を具体的に示し、新設備で対応している。
生産性1.63倍、8時間が4時間55分になり1分26個、生産時間3.7秒から2.3秒と数字で目標と成果が示されている。
従業員2人で段車組立機を導入し少人数生産を実現するとあるが、事務処理や補助事業の遂行体制は読み取れない。
建築金物部品の多品種生産と取引先の信頼は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。
導入の経緯や効果は書かれるが、中長期の課題検証やスケジュールの記述はほぼない。
公開されている事例からは読み取れません。
手加工の旋盤刃物研ぎ技術は希少性がうかがえるが、分野の普及度や高価格化の具体的記述はない。
地域の製造業であることはうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
投入額に対する効果は書かれないが、生産性1.63倍や労働時間短縮の数字で費用対効果の一端が読み取れる。
段車組立機の導入で自動搬出などの省力化が示されるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
山梨県甲斐市の地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
通夜の日の朝まで仕事をして、製品を納めてから父を送り出すことができました。最後まで父の想いを守ることができてよかったと思っています
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間