回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社小泉製作所
成果当初の予想より20%多い生産量を達成
| 事業者名 | 株式会社小泉製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 高岡市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,精密加工,立体造形 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1889年 |
1889年に銅器・仏具鋳造の小泉鋳造所として創業した老舗メーカーで、現在は仏具、音響クラフト、精密バルブ、機械部品など銅合金の鋳造加工を行う。主力の仏具は仏壇の小型化などに伴い市場規模が縮小傾向にあるが、小型仏壇向けの「おりん」などが人気を集めている。高岡銅器の製造従事者は年々減少し、磨き職人は1990年の97人からピークを経て2012年には40人を切るまでになった。
抱えていた課題
やったこと
外注先の磨き職人から作業動作や手順などの「こつ」を伝授してもらい、システムの構成やロボットの動作に反映させた。知能ロボットと周辺機器を組み合わせた仕上げシステムを導入し、ワックスを自動供給する機能を備えたバフホルダーを2基設置した。加工物はスイングアームで把持し、回転する2基のバフに順に押し当てて荒磨きと仕上げ磨きの2段階で磨く仕組みとした。バフの摩耗をセンサーで検知し、加工物を押し付ける力を一定に保つよう制御した。
| ロボット | 知能ロボットと周辺機器を組み合わせた自動研磨システム |
|---|---|
| 加工機 | ワックス自動供給機能付きバフホルダー(2基) |
新しい製品・サービス:音響クラフト商品の開発と、自動研磨システムを活用した磨き作業の新たな事業展開の検討。
自動研磨システムは現在フル稼働し、当初の予想より20%多い生産量を達成した。受注から納品までのリードタイムは約40%短縮され、生産能力の向上に大きく貢献した。職人の休業による売り上げ減少のリスクを回避し、主力製品の品質の安定化と生産力増強が達成できた。自動研磨システムを取り上げた新聞記事を見た企業から問い合わせがあり、磨き自体をビジネスとする展開も検討している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1889年創業の老舗で高岡銅器の伝統を基軸にすると書かれ、磨き職人減少への対応として外注依存の改善を目的に挙げている。
美しい鏡面仕上げ製品へのニーズが高いと述べ、外注依存と職人減少が強みを損なうリスクとして示されている。
職人減少による休業リスクを課題として挙げ、自動研磨で受注から納品までのリードタイムを約40%短縮し生産力増強に至ったと書かれている。
リードタイム約40%短縮、現在は当初予想より20%多い生産量を達成していると数字で示されており、実績ベースで読み取れる。
外注先の磨き職人から『こつ』の伝授を受けたと書かれるのみで、事業遂行の人員や事務体制についての記述は乏しい。
鏡面仕上げ製品へのニーズや外国人の人気に触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。
開発の経緯や技術的課題(力加減、温度変化、バフ摩耗のセンサー検知)が書かれ、遂行方法の大枠は読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
職人の技を再現する自動研磨で、磨き作業の機械化は一般的ではなく、機械より2倍速い職人の仕上がりを再現する高水準の取組と読める。
伝統産業である高岡銅器の職人減少という地域課題の解決と、新聞掲載後の問い合わせ、新事業展開の検討が書かれている。
コストも低いと書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
知能ロボットと周辺機器を組み合わせ、センサーで摩耗を検知して押し付け力を制御する先端的な技術利用が具体的に書かれている。
ロボットによる自動化で職人減少に対応する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
高岡銅器の伝統を基軸とした地域産業の事業で、磨き作業の自動化により地域の職人技を支える取組と具体的に読める。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自動研磨システムを取り上げた新聞記事を見た企業から問い合わせがあり、「磨き」自体をビジネスとする新たな事業展開も検討している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日