ものづくり補助金平成29年度製造業長野県

高効率塗装乾燥設備導入計画

コトブキ通商株式会社

この事例のポイント

  • 塗装工程が生産の処理能力を制約し、短納期化の障害になっていた。
  • 弊社専用のガス式通過型乾燥炉を導入し、平成29年度ものづくり補助金を活用して塗装工程を整備した。
  • 塗装工程の処理量が増え、品質も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名コトブキ通商株式会社
所在地長野県 千曲市
業種金属製品製造業
技術分野表面処理
従業員数29人
資本金2,000万円
設立1958年

事業の背景

同社は公害対策設備の防音装置を手がけ、高速プレス機用防音ボックスの開発にも早くから取り組んで、防音に特化した環境装置メーカーとしての地位を築いた。一方で半導体不況など業界の浮沈に左右されがちなことが悩みだった。8年前に3代目の森川英樹社長が就任し、防音装置の開発で培ったノウハウを武器に「待ちから攻めへ」の営業展開を始めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力塗装工程が生産の処理能力を制約し、短納期化の障害になっていた。
  • コスト・採算難易度の低い製品は外注に頼らざるを得ず、利益の確保が難しくなっていた。

やったこと

弊社専用のガス式通過型乾燥炉を導入し、平成29年度ものづくり補助金を活用して塗装工程を整備した。塗装工程の効率化と省エネ化を進め、処理量を増やすとともに塗装品質の向上を図った。導入した乾燥炉は、多品種小ロットで製品を提供する同社のネックだった塗装工程の能力を高めるものである。

その他ガス式通過型乾燥炉

新しい製品・サービス:水素ステーション向けコンプレッサー用防音装置。顧客の求めに応じて基本設計から提案し、各種機械をユニット化して設置費用のコスト削減を実現した。

事業の効果

塗装工程の処理量が増え、品質も向上した。塗装品質の向上は顧客からも高く評価されている。処理量増と品質向上を受けて、増員のための採用活動を行った。省エネ化も実現し、工程全体の効率が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    防音装置の開発実績と受注経緯は読み取れるが、塗装乾燥炉導入の位置づけとの明確な一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    首都圏の高速道路料金所ブースや水素ステーション向け防音装置など強みは書かれるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    塗装工程がネックで外注により利益確保が難しかったという課題と、ガス式通過型乾燥炉導入で処理量アップと品質向上を図った点が具体的。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    処理量増や品質向上は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員29名の体制と採用活動を行ったことは書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客からの高い評価や、オーダーメードで対応する防音製品の強みが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の工程改善は書かれるが、中長期の遂行方法やスケジュールは読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    防音ボックスや料金所ブースなど特化分野の製品だが、高価格化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    公害対策や働く環境改善への寄与がうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    省エネ化や処理量アップは書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野県千曲市の企業として地域に根差す点は読み取れるが、地域経済成長への牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

受注設備が大型化しており、安定した塗装体制の構築は重要なテーマ。塗装品質が向上したことで、さらに安心して任せられると顧客からも高く評価されています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。