新たな加熱装置の導入による大型構造物溶接部熱処理の受注獲得・競争力強化事業
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
有限会社河合精工
成果偏心加工の加工時間(1個あたり) 160秒→60秒
| 事業者名 | 有限会社河合精工 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 豊川市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,精密加工 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1999年 |
河合精工は平成11年設立の金属部品製造業で、他社が敬遠する薄物や長物、偏心部品の切削ローレット加工を手がける。こうした加工ができる事業者は愛知県内でも少ない。主力は眼科医療用機器の特殊ネジやレバー、治具製品で、得意先の装置に組み込まれるツマミは一手に受注している。近年は電気自動車(EV)やロボット向けの小型精密歯車の引き合いも増えている。
抱えていた課題
やったこと
熟練技術者の技能を組み込んだ設計のエグロ製数値制御(NC)ローレット旋盤「RGS-200」を導入した。治具レスで加工でき、ローレット加工精度は±0.02ミリメートルを実現した。偏心加工の加工時間は1個あたり160秒から60秒に短縮された。ローレット加工不良率は現状の2%から0.2%への低減を目指している。NCローレット旋盤により削りくずの問題や位置合わせの煩雑さもなくなった。
| 加工機 | エグロ製数値制御(NC)ローレット旋盤「RGS-200」 |
|---|
新しい製品・サービス:EVやドローン向けの小型精密歯車(樹脂製ギアを含む)
NCローレット旋盤の導入により、熟練技能を機械に組み込み、治具レスでの高精度なローレット加工が可能になった。ローレット加工精度は±0.02ミリメートルに向上し、偏心加工の時間も大幅に短縮された。削りくずの問題や位置合わせの煩雑さが解消され、製造技術の革新と生産性の向上により強力な競争力を確立できると見込んでいる。ギアの試作品を安価で提供でき、再購買や新規顧客の紹介にもつながる見込みだ。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の独自技術「切削ローレット加工」を中心に事業を拡大してきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
眼科医療用機器の特殊ネジ・治具で主力とし、ツマミデザインの多様化への対応や、ローレット加工を行う事業者が県内で少ない点が具体的に書かれている。
ローレット加工不良率を2%から0.2%へ低減する目標、偏心加工時間を160秒から60秒に短縮する数値が示され、課題と解決策が対応している。
加工精度±0.02ミリメートル、不良率2%から0.2%への低減など数値目標が示されている。付加価値や賃上げの目標は書かれていない。
従業員9人の小規模体制と、熟練技術者の技能をNC旋盤に組み込み社内でノウハウを共有する方針は読み取れるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
他社が敬遠する薄物や長物、偏心部品の切削ローレット加工ができる点や、EV・ドローン向け小型精密歯車への需要が具体的に書かれている。
ギアの試作品提供や樹脂製ギアへの本格参入など今後の方向性は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ローレット加工を支える独自技術で、偏心加工や特殊ネジ加工と合わせ、同分野で高付加価値の加工を図る点が「国内最高レベル」と書かれている。
EVやドローン向け小型精密歯車の需要増に触れているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
ローレット加工の不良率低減や偏心加工時間の短縮(160秒から60秒)など、生産性向上の数値が示されている。補助金額との比較はない。
NCローレット旋盤による治具レス加工で、デジタル化を活かした新たな加工領域への挑戦が書かれているが、サプライチェーンへの貢献は薄い。
EVやドローン向け小型精密歯車への参入が、成長分野への進出として書かれているが、日本経済の構造転換への言及はない。
愛知県内で同種の事業者が少ないことはうかがえるが、地域の雇用や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
EVやドローン向けの小型精密歯車の需要拡大を見込み、樹脂製ギアの加工にも本格参入して市場ニーズに応える考えだ。今後は丸物に特化せず、偏心や斜めなど2・5次元感覚の加工領域にも挑戦する。
旋盤加工技術のイノベーションと旋盤加工の域を超えた新たな加工領域への挑戦。今後は丸物に特化せず、偏心や斜めなど2・5次元感覚の自由な知恵と発想で未来を切り開きたい
公式の事例集より(原文のまま)
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。
効果:わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分