回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社勝川木材
成果木質チップ処理能力 100t/日→300t/日
| 事業者名 | 有限会社勝川木材 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 三重郡菰野町 |
| 業種 | 木材・木製品製造業(家具を除く) |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1997年 |
当社は道路工事や開発事業に係る山林等からの木材伐出業を主業とし、平成26年に本社近くに木質チップ工場を設置して、伐出した木材を木質チップに加工し堆肥原料及びバイオマス発電所燃料用に販売している。バイオマス発電所は増加傾向にあるが、品質の良いチップのみを買い入れるため、木材チップ製造販売業者間で品質競争が行われている。
抱えていた課題
やったこと
近隣にはない新型固定式振い機を導入した。従来の振い機は100回転/min未満だったが、150回転/minの新型固定式振い機により、チップを正確に3種類に分けられるようになった。振い機の処理能力は100t/日から300t/日となった。振い作業が正確になったことで、二次破砕に回る製品は減少したが、約1割は再破砕に回っている。
| 加工機 | 新型固定式振い機 |
|---|---|
| 加工機 | 750wコンベア |
高性能設備の導入により木材チップの品質と大きさのばらつきが改善し、生産量は1日平均76.4tから119.1tに増加した。再破砕に回る割合は減り、再破砕にかかる時間も半減した。手選別作業員も1名削減でき、人員を他の作業に回せるようになった。売上・利益は当初の事業計画通りに推移し、バイオマス発電所との取引も1社増えた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
現場の移動式破砕から本社近くの木質チップ工場へ移行し、2014年から本格的に加工・販売している経緯が書かれているが、戦略上の位置づけは明示されていない。
バイオマス発電所は増加傾向で品質重視の取引が行われ、伐出から製造・販売まで一貫して行う点は他社にない強みとして明記されている。
チップの大きさのばらつきと生産量の少なさを課題とし、振い機の処理能力100t/日から300t/日への改善を示している。
1日平均生産量が76.4tから119.1tに増加、再破砕割合が20%から10%に低下など数値つきで実績が示され、目標の実現性も高い。
2名で行っていた手選別作業員を1名削減できたと書かれ、人員配置の工夫は読み取れるが、事務処理能力や体制の詳細は薄い。
低湿気の高品質チップを求めるバイオマス発電所9社との取引や、新たに18社との取引が見込まれる点から、ニーズと顧客は具体的に読み取れる。
新型振い機導入や太陽光関連の伐採増加への対応は書かれているが、中長期の検証やスケジュールの詳細は示されていない。
大規模設備投資が必要とあるが、資金調達の方法や金融機関からの調達見込みについての記載は確認できない。
木材チップの品質競争が行われている分野とされているが、高付加価値化や高価格化の水準は具体的に示されていない。
道路工事や開発事業に伴う間伐材等処理の課題解決や、バイオマス発電の需要増加に対応する点は読み取れるが、波及効果の数値は薄い。
新型振い機で処理能力が3倍になり、再破砕の時間が半減、手選別作業員を1名削減したとあるが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
バイオマス発電所は増加傾向にあり、林業と時流に沿った事業とあるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。
三重県菰野町の地域林業から地域の木材を活用するチップ事業で、地域の資源を活かす点は読み取れるが、雇用や地域成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
バイオマス発電所は今後も増加傾向にあり、道路工事や土地開発事業に伴う間伐材等の処理も必要とされている。太陽光発電施設の伐採工事も増えており、原料の供給体制は整っている。木質チップの生産量が3倍となれば売上・経常利益の向上が期待でき、新たに18社との取引が見込まれる。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日