ものづくり補助金平成25年度製造業香川県

レーザー切断による精度・生産性の向上と専用架台による立体物の2 次切断加工の実現

株式会社坂出スチール工業

成果売上目標 30,000千円→50,000千円

この事例のポイント

  • 機械設備の加工能力や作業人員の面で限界が来ていた。
  • 立体物へ加工できる新レーザー加工設備を導入した。
  • 売上目標 30,000千円→50,000千円。立体物のレーザー切断に対応できるようになり、ガス切断からレーザー切断へ移った立体加工の受注が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社坂出スチール工業
所在地香川県 坂出市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数14人
設立1986年

事業の背景

鉄鋼材への切断及び穴あけ加工を主な事業とする会社で、機械設備のラインナップと職人技術が重要になっている。多様化する顧客ニーズに対して機械設備の加工能力や作業人員が追いつかない状況だった。特に型鋼などの立体物加工は設備がないため、小ロット・短納期生産や単価設定などのニーズに応えきれていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力機械設備の加工能力や作業人員の面で限界が来ていた。
  • 新製品・新技術立体物加工に対応する設備を保有しておらず、立体物の加工依頼を受注できない状態だった。

やったこと

立体物へ加工できる新レーザー加工設備を導入した。H鋼・C型鋼などの立体物を2次切断するため、レーザー加工機の架台設備を全国で初めて製作した。当初は調整板を差し込むタイプを予定していたが、メーカーとの相談と社内協議の結果、リフトにより微妙な高さ調整ができる「リフト油圧ユニット」を組み込んだ架台設備に決定した。設計・発注から設置、試運転、実稼働まで約5ヶ月を要した。あわせて五面加工機とマシニングセンタを導入し、機械加工品も加工できる体制を構築した。

加工機レーザー加工機
その他架台設備(リフト油圧ユニット付き)
加工機五面加工機
加工機マシニングセンタ

新しい製品・サービス:立体物(H鋼・C型鋼など)のレーザー2次切断加工

事業の効果

  • 売上目標 30,000千円→50,000千円

立体物のレーザー切断に対応できるようになり、ガス切断からレーザー切断へ移った立体加工の受注が増えた。平面加工や機械加工の受注も増えた。全国初の架台設備は関連企業への宣伝になり、営業にもつながったと考えている。今後は受注増に伴う人員増加も行い、人的労力の削減と生産効率の向上を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    ガス切断からレーザー切断へのシフトや立体加工への取組が書かれ、既存の切断・穴あけ事業との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    全国初の架台設備による立体物2次切断と、型鋼・H鋼・C型鋼への対応が具体的に書かれ、競争優位が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    立体物加工の依頼が能力限界に達していたという課題を、新レーザー設備と架台導入で解決する計画が示されている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    売上目標が1年目3千万円から5年目5千万円まで千円単位で示され、2年後に4千万円増加見込みなど数字が具体的。

  • 事業を進める体制3

    受注増に伴う人員増加の計画や熟練工育成への言及はあるが、事務処理体制や人材の具体的な数は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小ロット・短納期・立体加工へのニーズや高精度製品を強みとする点が具体的に書かれ、顧客ニーズへの対応が読み取れる。

  • 事業化までの道筋4

    設計・発注から実稼働まで約5ヶ月、リフト油圧ユニット採用の経緯など、導入の工程と課題解決方法が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    全国初の取組としてレーザー切断架台を導入し、型鋼立体加工で高い付加価値を狙う点が書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果への言及は薄く、人員増加の記述にとどまり、国が補助する積極的理由は読み取りにくい。

  • 費用対効果3

    4千万円や500万円の増加見込みは示されるが、補助金投入額との比較による費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工と架台の組み合わせは全国初とあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    坂出市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

来年の決算期は前年と同程度の見込み。2年後には立体物の加工依頼増加により4千万円増加を見込む。3年後から5年後にかけては前年対で500万円の増加を見込んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。