ものづくり補助金平成29年度製造業滋賀県

ハンマー鍛造業界初 切削工程を内製化自動化し サプライチェーンを革新

株式会社山崎機械製作所

この事例のポイント

  • 既存のNC旋盤や汎用旋盤では1台で加工できる箇所が限られ、複数の設備・工程をまたぐことで加工時間と段取時間が増え、生産能力に限界があった。
  • 多数の工具を収納でき、フライス加工とドリル加工を1台でできる複合加工機(オークマ製)を導入し、工程集約と自動化による生産能力増強を図った。
  • 複合加工機の導入により複数工程を1台で行えるようになり、工程集約と自動化で生産能力が増強された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山崎機械製作所
所在地滋賀県 null
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
設立1954年

事業の背景

株式会社山崎は1954年設立の「ねじ専門商社」で、製造業・建設業などに不可欠なねじを供給してきた。市販品では難しいねじや部品への要望に応えるため機械加工事業も手掛け、近年はベアリング嵌め合い部品など産業機器の部品加工にも取り組んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存のNC旋盤や汎用旋盤では1台で加工できる箇所が限られ、複数の設備・工程をまたぐことで加工時間と段取時間が増え、生産能力に限界があった。
  • コスト・採算米中貿易摩擦やサプライチェーンのグローバル化により部品加工への値下げ圧力が高まり、採算面でも対策が必要だった。

やったこと

多数の工具を収納でき、フライス加工とドリル加工を1台でできる複合加工機(オークマ製)を導入し、工程集約と自動化による生産能力増強を図った。導入機種は、工程集約に必要な機能に加え、操作性、プログラミングの容易さ、機械精度、レイアウトなども考慮して決定した。導入後は加工技術者が試行錯誤しながら機能を1つずつ習得し、生産を立ち上げた。現在はオリジナル治具の製作など生産性向上の取組を続けている。

加工機オークマ製複合加工機

事業の効果

複合加工機の導入により複数工程を1台で行えるようになり、工程集約と自動化で生産能力が増強された。補助事業で導入した新規設備を活用し、生産能力増強による新規取引先の開拓を通じて売上・利益の増加に取り組んでいる。数値による効果の記載は本文からは確認できない。原材料・工具・電気代の値上げなど厳しい環境は続いている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ねじ専門商社として機械加工事業を手掛け、ベアリング嵌め合い部品の加工に取り組んでいると記載があり、既存事業との連続性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    市販品では難しいねじや部品への要望に応えるため機械加工を始めたとあり強みは示されるが、市場動向の数値分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では1台で加工できる箇所が限られ、段取時間増加と生産能力の限界が課題と明示され、複合加工機導入で工程集約し生産能力増強を図ったと具体的。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    新規取引先の開拓による売上・利益の増加に向けて取り組んでいるとあるが、目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    ベテラン加工技術者2名が導入後に機能を習得し生産を立ち上げたとあり、体制の一端は読み取れるが事務処理能力などは不明。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    海外仕様や特殊ねじの一貫対応が選ばれる理由として示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の習得と治具製作など取組は示されるが、中長期の課題検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    複合加工機による工程集約で部品加工を行うとあるが、普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    産業機器や研究開発装置の部品加工課題の解決が述べられるが、波及効果や雇用創出の記載は乏しい。

  • 費用対効果2

    加工時間や段取時間の削減、値下げ圧力への対策が挙げられるが、投入額に対する効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性や地域経済の牽引に関する記述は見当たらず、企業の受注拡大が中心として述べられている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新規設備を活用し、生産能力増強による新規取引先の開拓を通じて売上・利益の増加に向けて取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。