ものづくり補助金平成29年度製造業京都府

大型高付加価値複合品の受注増強のための生産体制の構築

株式会社カナモリ

成果複合品等の事業割合(総受注に占める機能部品と複合品の割合) 15%→80%

この事例のポイント

  • 低コストで生産できる海外の同業他社との競争が激化する見通しである。
  • 大型の機能部品(バンパーサポートなど、1750㎤)は設備がないため外注していたが、電動式大型射出成形機(350tクラス、株式会社ニイガタマシンテクノ製ニイガタ電動射出成形機 MD…
  • 複合品等の事業割合(総受注に占める機能部品と複合品の割合) 15%→80%。大型の機能部品を外注から内製に切り替えたことで、外注費や輸送費、生産管理費を含め合計で約5%の低コスト化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社カナモリ
所在地京都府 京丹後市
業種プラスチック製品製造業(別掲を除く)
技術分野精密加工
従業員数150人
資本金1億円
設立1963年

事業の背景

当社は家電用のファスニング部品の単品多品種大量生産から始まり、車用の機能部品、さらに複合品の製造へ事業を広げてきた。ファスニング部品は油圧式射出成形機でも生産できるため、低コストの海外同業他社との競争が激しくなる見通しである。機能部品と複合品の受注は、直近期末(平成30年9月期)で総受注の約15%にとどまっていた。受注先の要望として、より大型で精密な部品を扱える電動式大型射出成形機の導入が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他低コストで生産できる海外の同業他社との競争が激化する見通しである。
  • 新製品・新技術機能部品も単品製造のままでは、いずれ海外の同業他社にキャッチアップされる可能性が高い。
  • コスト・採算海外の競合に負けないよう、低コストで高精度な部品を短納期で供給する体制が必要である。

やったこと

大型の機能部品(バンパーサポートなど、1750㎤)は設備がないため外注していたが、電動式大型射出成形機(350tクラス、株式会社ニイガタマシンテクノ製ニイガタ電動射出成形機 MD350S800i22LP)を導入して内製化した。併せて株式会社ハーモ製取出し機(HRXⅡ-300GWb)などの付帯設備を設置した。射出成形機の周辺では、生産管理の外部専門家を交えて設備の配置と製造工程から組立工程までの流れを検討し、既存機械装置を製品ごとの生産ラインに配置し直した。導入後は試作した複合品を生産して要求公差内であることを確認し、付帯設備も動作に問題がないことを確かめた。

加工機ニイガタ電動射出成形機 MD350S800i22LP
ロボットハーモ製取出し機 HRXⅡ-300GWb

事業の効果

  • 複合品等の事業割合(総受注に占める機能部品と複合品の割合) 15%→80%
  • 短納期化(1製品あたりの納期) 5日→2日
  • 労働者数 129人→160人

大型の機能部品を外注から内製に切り替えたことで、外注費や輸送費、生産管理費を含め合計で約5%の低コスト化が実現した。短納期化により納期を3日短縮し、組立工場の新設とレイアウト改善により労働生産性は約4%改善した。単品受注から付加価値の高い機能部品や複合品の受注へシフトし、機能部品と複合品の割合は約15%から約80%に高まった。電動式の射出制御により射出条件の安定化や多段付き出しなども可能になり、高精度化も進んだ。

今後の展望

本事業後も受注が増えたため、第5工場を建設して稼働させ、従来の第1工場は複合品の組立工場に変更した。350tの成形機導入後も顧客はより大型の部品を求めているため、補助金を活用して550tの大型射出成形機を導入する準備を進めている。今後は安全や環境に関係するプラスチック部品の需要増を見込み、それに特化した複合品の受注を目指して営業活動を進めている。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。