ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

食品用高耐熱容器の成形用金型の安定供給に向けた生産プロセス革新

株式会社サンライズ・システム

成果不良率低減を確認

この事例のポイント

  • 成型品の不良率が高く、メーカーでの不良率の改善が求められていた。
  • 容器成型メーカーと共同で、C-PET容器を成型するための金型・抜型を開発した。
  • 不良率低減を確認。試作成型機の導入により顧客と同じ製造条件で成型できるようになり、成型品の不良率低減が確認された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サンライズ・システム
所在地大阪府 高石市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,精密加工,製造環境,製造環境
従業員数35人
資本金4,800万円
設立2002年

事業の背景

同社は真空圧空成型用金型および抜型を主力とする金型の専門メーカーで、弁当容器や卵パックなどのプラスチック製食品容器を手がける。コンビニ向けの弁当・惣菜容器などで、オーブン調理にも使える高耐熱性樹脂の結晶性PET(C-PET)製容器の需要が高まっている。収縮率が大きく成型が難しい樹脂の金型製造にも積極的に取り組み、全国的にもトップレベルの技術を持つと評価されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度成型品の不良率が高く、メーカーでの不良率の改善が求められていた。
  • 納期・工程金型・抜型の納期を短縮する必要があった。
  • 人手・技能抜型への部品組み付け工程に多くの作業者が必要で、省力化が課題だった。

やったこと

容器成型メーカーと共同で、C-PET容器を成型するための金型・抜型を開発した。補助金により、メーカーと同じ製造環境を再現できる試作成型機を導入し、顧客と同じ条件下で成型を試して金型の特性を確かめた。また、従来よりも抜型への部品組み付け工程数を減らせる装置を導入した。これにより不良率の改善と金型・抜型の納期短縮を目指した。

新しい製品・サービス:高耐熱食品容器成型用金型

事業の効果

  • 不良率低減を確認
  • 抜型部品組付け工程の作業者を削減

試作成型機の導入により顧客と同じ製造条件で成型できるようになり、成型品の不良率低減が確認された。抜型部品組み付け工程では作業者が削減され、省力化が実現した。これにより金型・抜型の納期短縮にもつながる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性関西で金型と抜型をセットで製作できるのは数社のうちの1社と記載があり、収縮率の大きい樹脂の金型にも強みがある。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標成型品不良率の低減と抜型部品組付け作業者の削減を目標に掲げ、不良率低減の確認と作業者削減の結果まで示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け顧客の製造条件と同じ環境を試作機で再現し、顧客との連携を重ねて開発する点が選ばれる理由として整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献試作成型機の導入や工程改善は記載があるが、デジタル技術や新ビジネスモデルによる地域への貢献は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    平成14年創業以来、真空圧空成型用金型を柱としてきた事業の延長で、C-PET容器用金型・抜型の開発に取り組んでいる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    関西で金型と抜型をセットで製作できるのは数社のうちの1社と記載があり、収縮率の大きい樹脂の金型にも強みがある。

  • 課題の認識と解決3

    メーカーの不良率改善と金型・抜型の納期短縮という課題を挙げ、試作成型機導入や組付け工程削減で対応している。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    成型品不良率の低減と抜型部品組付け作業者の削減を目標に掲げ、不良率低減の確認と作業者削減の結果まで示されている。

  • 事業を進める体制3

    ベテラン技術者や高い技術を持つスタッフがおり、社内で技術継承も進めていると記載がある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の製造条件と同じ環境を試作機で再現し、顧客との連携を重ねて開発する点が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    顧客と同条件で成型を試し金型特性を確かめる方法を取り、納品後も製造現場に立ち会う体制が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    耐熱性のC-PET容器向け金型という分野で、磨き上げによる透明度向上など高付加価値の金型を手がけている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    コンビニ向け弁当・惣菜容器の需要増に対応し、食品容器の安定供給を支える点が記載されている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    試作成型機の導入や工程改善は記載があるが、デジタル技術や新ビジネスモデルによる地域への貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府高石市の企業で関西の金型製作の一角を担うと触れられるが、地域の雇用創出や成長への言及は弱い。

事業者の声

特に透明なプラスチック製品は、この磨きの仕上がりが透明度の違いになって表れる。顧客の納期の要求にはもちろん、柔軟に対応するが、人の手をかけるべきところにはしっかり人の手をかけている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。