ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

オーラルケアの普及に貢献する歯ブラシの大幅な生産体制強化計画

株式会社オカムラ

この事例のポイント

  • デザイン印刷には刷版が必要で大ロット中心となり、小ロットへの対応や初期費用の抑制が難しかった。
  • 歯ブラシやフロスへのデザイン印刷について、特殊な印刷機を導入し、刷版を使わずに小ロット(1本から)で対応できるようにした。
  • 刷版が不要になったことで初期費用を抑えながら、1本から小ロットのデザイン歯ブラシを製作できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オカムラ
所在地大阪府 大阪市生野区
業種プラスチック製品製造業
技術分野表面処理,表面処理
従業員数7人
資本金1,000万円
設立1907年

事業の背景

1907年の創業以来、歯ブラシを中心とするオーラルケア商品を手がけてきた。現在は歯ブラシのほかデンタルフロスやフロスピックなどを展開している。デンタルフロスは海外では一般化しているが、日本では市場がまだ小さく、女性を中心に伸びがみられる。主力製品のデザイン歯ブラシは、従来の医療機器的な画一的なデザインから、ギフトやノベルティなどの領域へ広がっている。売上面では海外比率が高く、日本とアジアが30%、その他が70%となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算デザイン印刷には刷版が必要で大ロット中心となり、小ロットへの対応や初期費用の抑制が難しかった。
  • 生産能力印刷工程のリードタイムを短縮し、生産体制を強化することが求められていた。

やったこと

歯ブラシやフロスへのデザイン印刷について、特殊な印刷機を導入し、刷版を使わずに小ロット(1本から)で対応できるようにした。これにより初期費用の抑制につなげた。印刷工程を内製化し、外部に頼らず社内で完結できる体制を整えた。その結果、リードタイムを短縮し、生産体制を強化した。

  • 加工機特殊な印刷機刷版不要のデザイン印刷機

新しい製品・サービス:デザイン歯ブラシ「アソビー」

事業の効果

刷版が不要になったことで初期費用を抑えながら、1本から小ロットのデザイン歯ブラシを製作できるようになった。印刷工程を内製化したことで、リードタイムが短縮され、生産体制も強化された。これにより、ギフトやノベルティなど幅広い用途への対応力が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性欧米の先進情報を先駆け導入し営業戦略に生かし、海外比率も高いと具体的に書かれており、強みが明確。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け女性ターゲット、デザイン歯ブラシの小ロット1本から対応、ギフトやノベルティーなど顧客ニーズが具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値刷版不要の印刷で1本から対応するデザイン歯ブラシは、従来の画一的製品と比べ高付加価値化を図る内容と読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制歯科医師の協力や従業員7名の体制がうかがえるが、補助事業を遂行する体制としての具体的記述は乏しい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1907年創業で歯ブラシ一筋、デンタルフロスへ展開し女性向け市場拡大を進めると書かれ、事業の連続性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    欧米の先進情報を先駆け導入し営業戦略に生かし、海外比率も高いと具体的に書かれており、強みが明確。

  • 課題の認識と解決3

    小ロット対応と初期費用抑制、内製化で生産体制を強化したと課題への対応が書かれているが、数値目標は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    歯科医師の協力や従業員7名の体制がうかがえるが、補助事業を遂行する体制としての具体的記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    女性ターゲット、デザイン歯ブラシの小ロット1本から対応、ギフトやノベルティーなど顧客ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の海外展開や日本市場の成熟に触れているが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    刷版不要の印刷で1本から対応するデザイン歯ブラシは、従来の画一的製品と比べ高付加価値化を図る内容と読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    日本のオーラル文化醸成や社会貢献に触れているが、波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果2

    初期費用の抑制や小ロット対応が書かれているが、投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    ベンチャー精神や老舗の歴史に触れているが、地域の特性を活かした経済成長への言及はうかがえない。

今後の展望

日本のオーラル文化を醸成したうえで、東南アジアを中心に海外へ発信し、日本市場の成熟と社会貢献につなげる考えである。

事業者の声

日本向けにアレンジして日本のオーラルブランド、文化を醸成したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。