ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

自動車シャーシ用ハイテン材の締結用ナット金型製作の高精度化、短納期化の実現

株式会社新城製作所

成果試作金型の製作期間を4日短縮

この事例のポイント

  • 試作部品を短期間で大きさや形状の異なるピアスナットを数多く作るには、金型の製作期間を短縮する必要があった。
  • ものづくり補助金を活用して、高精度CNC円筒研削盤を導入した。
  • 試作金型の製作期間を4日短縮。試作金型の製作期間が4日短くなり、ハイテン材向けのピアスナットの試作に素早く対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新城製作所
所在地大阪府 岸和田市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,精密加工,接合・実装,接合・実装

事業の背景

同社は自動車向け締結部品を主力とし、売上高の約8割を自動車向けが占める。住宅向けや電気機器向けは各約1割である。自動車メーカーでは軽くて強度の高いハイテン材の採用が進み、同社にも国内外のメーカーから試作の依頼が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程試作部品を短期間で大きさや形状の異なるピアスナットを数多く作るには、金型の製作期間を短縮する必要があった。
  • 品質・精度金型の精度が従来 ±50μm と粗く、細かな微調整も手間がかかっていた。

やったこと

ものづくり補助金を活用して、高精度CNC円筒研削盤を導入した。金型製作を完全に内製化したことで、試作金型の製作期間を4日短縮した。金型の精度も従来の±50μmから±20μm以内に向上した。

新しい製品・サービス:ピアスナット

事業の効果

  • 試作金型の製作期間を4日短縮
  • 金型の精度 50μm→20μm

試作金型の製作期間が4日短くなり、ハイテン材向けのピアスナットの試作に素早く対応できるようになった。金型の精度も±20μm以内に向上した。金型製作を内製化したことで細かな微調整も容易になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性昭和46年から生産するピアスナットを軸に、創業以来の設計・組立の内製姿勢を続けており、事業の一貫性が読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ハイテン材の試作依頼増加という外部環境に対し、金型の内製化と短納期化で対応し、顧客への提案力を強みとしている。
  • 4
    課題の認識と解決試作金型の製作期間を4日短縮した実績があり、課題認識と効果が具体的に示されているが、付加価値向上の計画は薄い。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値や賃上げの目標値は記載がなく、金型製作期間の短縮と精度向上の実績のみ読み取れる。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和46年から生産するピアスナットを軸に、創業以来の設計・組立の内製姿勢を続けており、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ハイテン材の試作依頼増加という外部環境に対し、金型の内製化と短納期化で対応し、顧客への提案力を強みとしている。

  • 課題の認識と解決4

    試作金型の製作期間を4日短縮した実績があり、課題認識と効果が具体的に示されているが、付加価値向上の計画は薄い。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は記載がなく、金型製作期間の短縮と精度向上の実績のみ読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    金型の完全内製化は示されるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車メーカーの新型モデル向け試作やハイテン材対応など、顧客ターゲットとニーズが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期のスケジュールや課題解決の段取りは記載がなく、導入後の成果記述にとどまる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    ピアスナットは一般に普及していない分野だが、高水準の高付加価値化を示す記述は限定的である。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    取引先約100社や拠点の記載はあるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    投入額や付加価値増加額の記載はないが、金型製作期間4日短縮と精度向上の効果は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    異材接合の提案や展示会出展はうかがえるが、先端デジタル技術の活用や新ビジネスモデルは記載がない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    ハイテン材や異材接合への対応は構造転換の方向性をうかがわせるが、政策的な位置付けの説明はない。

  • 地域経済への波及2

    大阪府岸和田市を拠点とする地域の記載はあるが、地域経済や雇用への牽引効果は書かれていない。

今後の展望

ピアスナットを自動車メーカーの新型モデルに採用してもらうため、試作部品をより多く提供し、販路を広げていく考えである。

事業者の声

「弱みが強みになる瞬間だ。これをもっと押し進めるとさらに強い会社になれるとあらためて思った」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。