ボーイング737:機械加工部品の増産対応及び生産性の強化
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
株式会社ユタニ
| 事業者名 | 株式会社ユタニ |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 奈良市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,接合・実装 |
| 設立 | 1918年 |
当社は1918年創業の圧縮空気利用の産業用工具メーカーで、「締める」仕事のエアツールを主力製品としている。自動車、農業機械、建設機械、鉄道車両、航空機など幅広い産業で使われてきた。近年はエアツール業界で国内後発メーカーや台湾などの海外メーカーの技術力が向上し、一般産業向けの汎用標準ツールは価格競争が激化していた。
抱えていた課題
やったこと
本事業で、高効率のCNC精密内面研削盤を導入し、導入から30年以上経過していた汎用内面研削盤を更新した。新しい加工機により加工時間や段取時間を効率的に短縮した。あわせて、外注していた加工品の内製化を可能にした。熟練作業者が汎用内面研削盤で蓄積した加工データを活用し、若年作業者がCNC精密内面研削盤で熟練作業者と同等レベルの加工をできるようにした。
| 加工機 | CNC精密内面研削盤 |
|---|
CNC精密内面研削盤の導入で加工時間や段取時間が効率的に短縮され、リードタイムを約5割短縮できた。外注品の内製化が可能になり、コストダウンも実現した。生産プロセスの刷新が完了した。若年作業者が熟練作業者と同等レベルの加工をできるようになり、今後の労働力不足や技術伝承、若年作業者の育成にも有効な成果となった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業100年超の産業用工具メーカーとして内面研削工程の更新を位置付けるが、経営戦略上の明確な位置付けの記述は薄い。
海外・国内後発メーカーの台頭による価格競争激化を課題に挙げ、耐久性の評価に触れるが、強み・弱みの分析は具体的でない。
生産性向上・短納期化・コストダウンの課題を挙げ、導入後にリードタイムを約5割短縮し外注品を内製化したと具体的に書かれている。
リードタイム約5割短縮や外注内製化の成果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
若年作業者が熟練者と同等の加工を可能にしたとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は読み取れない。
納期・性能・価格といった顧客ニーズを満たす体制を目指すと書かれるが、ターゲット顧客の整理は具体的でない。
産業用ロボットや自動機の開発など今後の方針はあるが、遂行スケジュールや課題解決方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
耐久性や型式認定、関西ものづくり新撰2015選定など高付加価値な製品の実績が書かれるが、分野の普及度との比較は示されていない。
鉄道車両・航空機などの産業を支える点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述はない。
加工時間短縮や外注内製化によるコストダウンは示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
CNC精密内面研削盤の導入でサプライチェーンに貢献するとはうかがえるが、先端デジタル技術の活用は具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
奈良県を拠点とする企業であることは書かれるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は更なる生産性向上を目指し、産業用ロボットなど最先端技術を導入し、細分化される顧客ニーズに応える開発・生産体制を整える。長年蓄積したノウハウを活かし、航空機産業や大型トラック・バス産業でのシェア拡大を目指す。
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ボトルネックとなっていた柄合わせ裁断工程と玉縁製作工程に、最新の自動裁断機と自動玉縁機を導入した。
効果:玉縁ポケットのゲージ交換時間 90分→45分