高付加価値製品の短納期化とコストダウンを実現する生産管理システムの導入
受注製品を一貫して管理できる生産管理システムのソフトを導入した。
株式会社山口技研
| 事業者名 | 株式会社山口技研 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 下新川郡入善町 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,測定計測 |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1977年 |
当社は自動車製造装置、工作機械、半導体製造装置、医療設備装置などに向けた機械部品を製造している。高精度の加工や、金型加工で培ったノウハウを活かした治具製作、アルミ・ステンレス製品の研磨加工などが強みである。製品には1/1000mm単位の精度が求められることも少なくない。設立40周年を迎え、ひとつの業界の好不況に比較的左右されにくい経営を行っている。
抱えていた課題
やったこと
平成28年秋、北陸職業能力開発大学校の指導を受け、自社工場にツールプリセッタと新型のマシニングセンタを導入した。ツールプリセッタは工具のサイズを計測する装置である。新たなシステムでは、ツールプリセッタで計測した工具サイズを、LANネットワークに接続されたマシニングセンタの制御プログラムに反映させることができる。また、設備の稼働状況をコンピュータでモニタリングできるようにした。
| 検査測定 | ツールプリセッタ |
|---|---|
| 加工機 | 新型のマシニングセンタ |
熟練工の技を数値化して加工システムに組み込んだことで、経験の浅いスタッフでも作業速度を上げることができ、育成に要する時間的コストを低減できた。作業速度は体感ではあるが1割程度の向上が見られた。作業に関するデータを保存・蓄積できるようになり、熟練工の抜けた穴をテクノロジーで補う生産体制の構築に近づいた。一方で、設備が稼働していない時間帯が多いことも明らかになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
設立40周年や熟練工の技術継承を課題に挙げ、過去からの技術の延長として設備導入を位置づけているが、経営戦略上の明確な位置づけは具体的に書かれていない。
1/1000mm精度への要求や、高精度加工・治具製作・短納期対応を強みとして挙げているが、市場動向との関係は示されていない。
熟練工の退職による技術喪失を課題とし、ツールプリセッタとマシニングセンタで解決を図る流れが具体的に書かれている。
作業速度について体感で1割程度の向上とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
北陸職業能力開発大学校の指導や事業部設置、顧客先への社員出向によるノウハウ蓄積が書かれ、体制の一端がうかがえる。
精密機械や医療設備向け部品の製造と、短納期・高精度という選ばれる理由は書かれているが、顧客ターゲットの整理は限定的。
導入後に設備が稼働していない時間帯が見つかったことや今後の方策検討が書かれるのみで、スケジュールや解決方法は明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
1/1000mm精度や熟練工の技術をIoT設備に組み込む点は特徴的だが、分野の普及度や高価格化の数値は示されていない。
技術継承問題の対策という記述はあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は読み取れない。
作業速度が体感で1割向上したとあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
設備同士をLANで連携させ、ノウハウを加工システムに組み込む取組が書かれ、ものづくりの連携面でのイノベーションがうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
入善町という地域での事業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用や成長への寄与は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
設備間の連携に関する経験値を蓄積し、稼働していない時間帯のロスを削減する方策を検討して、生産体制のさらなる効率化を図りたい。また、ひとつの生産ラインに関わるすべての設備を一貫して担える体制の構築を目指している。
受注製品を一貫して管理できる生産管理システムのソフトを導入した。
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日
従来機より優れた最新型ローリングマシン(転造機)を導入した。
効果:代表的製品の生産効率 85本/分→180本/分