ものづくり補助金平成29年度製造業和歌山県

最新型ワイヤ放電加工機の導入によるプレス金型製作の高性能化及び効率化

福原ニードル株式会社

成果プレス金型の製作期間 20日→6日

この事例のポイント

  • 年々上がる要求レベルに応えるため、生産性を追求した高速化と高機能な編地に対応する必要があった。
  • 最新型のワイヤ放電加工機を導入し、プレス金型製作の高性能化と効率化に取り組んだ。
  • プレス金型の製作期間 20日→6日。導入した加工機により、適正なクリアランスのプレス金型で曲がりや歪みの少ないメリヤス編針を製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名福原ニードル株式会社
所在地和歌山県 和歌山県西牟婁郡白浜町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,精密加工,製造環境,製造環境
従業員数256人
資本金7,930万円
設立1964年

事業の背景

1964年設立の同社は工業用メリヤス編針の製造で国内トップを誇る老舗企業である。製品の90%を欧米各国、中国、東南アジア、中南米、アフリカなどへ輸出している。特許を取得した革新的なE-Needle技術を強みとし、ファインゲージ分野に強い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力年々上がる要求レベルに応えるため、生産性を追求した高速化と高機能な編地に対応する必要があった。
  • 品質・精度プレス金型の加工精度が良くないと、クリアランスが均一にならず、曲がりや歪のあるメリヤス編針となる。
  • 品質・精度需要が増えるファインゲージメリヤス編針では、耐摩耗性や強度に対応する金型づくりが求められた。
  • 納期・工程金型は2〜4分割して製作し最後に組み上げる手間がかかり、後工程で曲がりや歪を修正する必要もあった。

やったこと

最新型のワイヤ放電加工機を導入し、プレス金型製作の高性能化と効率化に取り組んだ。特に需要が増えているファインゲージメリヤス編針の品質向上を目指し、耐摩耗性や強度に対応する金型づくりに注力した。導入した加工機は加工寸法精度0.002mmを保証し、高品位超硬材加工システムにより滑らかな加工面が得られる。

加工機最新型ワイヤ放電加工機

事業の効果

  • プレス金型の製作期間 20日→6日

導入した加工機により、適正なクリアランスのプレス金型で曲がりや歪みの少ないメリヤス編針を製造できるようになった。高品位超硬材加工により研削仕上げ加工が不要となり、工程が簡素化された。プレス金型の製作期間は20日間から6日間に短縮し、ランニングコストも極めて低くなった。加工速度も従来機より10%アップし、競合製品との大きな差別化につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に焼戻装置・高周波焼入装置・YAGレーザー溶接装置を導入してきた経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内トップ、製品の90%輸出、特許取得のE-Needle技術など自社の強みが具体的に書かれ、需要増のファインゲージ分野に対応している。

  • 課題の認識と解決5

    金型製作期間が20日間から6日間に短縮、加工速度10%アップと数字で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製作期間の短縮(20日→6日)や加工速度10%アップなど具体的な目標・成果が示されている。賃上げの目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員256名や3社連携の体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ファインゲージ編針の品質向上ニーズと、特許形状による吸汗速乾ウェア等の用途、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として新市場や新興国への販路拡大は書かれるが、スケジュールや課題解決の遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ファインゲージ編針の高品質化と、同分野で高付加価値・高性能化を図る取組が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    製品の90%を輸出し欧米・中国等へ展開する点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    金型製作期間の短縮やランニングコストの低さは書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新型ワイヤ放電加工機や高位超硬材加工システムの導入は読み取れるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    和歌山県白浜町に立地することはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存の顧客に加え、取り引きのなかった市場や新興国エリアにも高品質・長寿命をアピールし、新規顧客の獲得を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。