ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

水処理分野の装置製作を通じ、顧客への一貫サービス提供を目指す。

株式会社HIRO産業

成果生産能力 100%→200%

この事例のポイント

  • 従来の設備は性能が低く、素材によっては切断できないものもあったため、外注に出さざるを得なかった。
  • 補助事業によりメカ式シャーリングと形鋼バンドソーを導入した。
  • 生産能力 100%→200%。導入した設備により、ほぼすべての素材を切断できるようになり、切断面の精度や作業スピードが著しく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社HIRO産業
所在地島根県 出雲市
業種金属製品製造業
技術分野接合・実装
設立2013年

事業の背景

株式会社HIRO産業は2013年の創業以来、各種リサイクル機械の製造・修理などに注力してきた。現在は青森から沖縄まで全国各地の地方自治体や企業などから引き合いがある。廃棄物の再生利用率は年々向上しており、産業廃棄物の資源化も進んでいる。鉱山から排出される廃水の処理は、大手资源採掘会社や国の機関などが担うことが多く、収入が安定しやすく工期も長いためターゲットに据えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の設備は性能が低く、素材によっては切断できないものもあったため、外注に出さざるを得なかった。
  • 品質・精度加工できても精度が低かった。

やったこと

補助事業によりメカ式シャーリングと形鋼バンドソーを導入した。ほぼすべての素材を切断できるようになり、切断面の精度や作業スピードも著しく向上した。

  • 加工機形鋼バンドソー HK400メカ式シャーリング DCT2065

事業の効果

  • 生産能力 100%→200%

導入した設備により、ほぼすべての素材を切断できるようになり、切断面の精度や作業スピードが著しく向上した。生産能力は約2倍になり、断らざるを得なかった廃水処理施設の受注を受けられるようになった。納期も大幅に短くなった。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性全国から引き合いがあり、外注せず99%自社対応、需要に供給が追いつかず半分程度の受注を断っている点で強みが明確。
  • 4
    課題の認識と解決従来機の性能不足で外注や精度低下が課題だった点を認識し、機械導入で生産能力が約2倍になり受注拡大につなげている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け鉱山廃水処理は大規模で収益が見込め、大手企業や国の機関が担うため収入が安定するとターゲットの理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献新分野のリサイクルシステムを研究機関と共同で開発中とあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの具体的な貢献は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    2013年創業以来リサイクル機械の製造・修理に注力し、廃水処理分野に重点を置く流れが一貫して読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    全国から引き合いがあり、外注せず99%自社対応、需要に供給が追いつかず半分程度の受注を断っている点で強みが明確。

  • 課題の認識と解決4

    従来機の性能不足で外注や精度低下が課題だった点を認識し、機械導入で生産能力が約2倍になり受注拡大につなげている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    高付加価値や賃上げの目標値は明示されていないが、生産能力が約2倍になり受注が伸びた実績から一定の実現性が読み取れる。

  • 事業を進める体制3

    設計から製造設置、修理まで一貫して自社で対応する体制を持ち、99%を内製している点から遂行能力がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    鉱山廃水処理は大規模で収益が見込め、大手企業や国の機関が担うため収入が安定するとターゲットの理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    新分野のリサイクルシステムを研究機関と共同開発し、新素材の国の研究チームにも参加するなど中長期の取組が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ステンレスなど耐食性素材の切断が可能になり、オーダーメイド機械の製作依頼を大手メーカーから受けるなど高付加価値分野で差別化している。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    リサイクルや廃棄物削減はSDGsの目標に沿う社会的意義があり、地域自治体からの引き合いも多く、国が支援する理由は読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    新分野のリサイクルシステムを研究機関と共同で開発中とあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの具体的な貢献は薄い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出3

    廃棄物の資源化やリサイクル需要の高まりに対応し、循環型社会への構造転換に関わる事業であることが読み取れる。

  • 地域経済への波及3

    島根県の地元企業として全国から引き合いを受け、雇用や地域経済への寄与を含めて地域の強みを活かした事業と読める。

今後の展望

新分野のリサイクルシステムの開発に研究機関と共同で着手し、新素材開発の国の研究チームにも参加している。今後は、つくるだけでなく処分方法も責任を持って考え、研究を積み重ねて当社にしかできない事業を広げていきたい。

事業者の声

すべてオーダーメイドで、99%外注に頼らず納人まで行っているのがか当社の強み。需要に供給が追い付かず、半分程度は受注をお断りしている状況です

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。