ものづくり補助金平成29年度建設業山口県

レーザークリーニング装置導入による鋼構造物インフラ補修作業の革新

株式会社ミツヤ

成果作業効率を大幅にアップすることができた

この事例のポイント

  • 素地調整のサビ落とし作業は、広範囲に多量の粉塵が飛散し、激しい騒音が発生していた。
  • 高ピークパワーパルス発振レーザーを搭載したレーザークリーニング装置QF-200G2を導入した。
  • 作業効率を大幅にアップすることができた。レーザークリーニング装置の導入により、素地調整の作業効率が大幅に向上し、騒音問題も解決できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミツヤ
所在地山口県 下松市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
技術分野表面処理
従業員数13人
資本金500万円
設立2015年

事業の背景

当社は鋼構造物インフラの塗替え塗装工事に特化し、全国の橋梁の施工を手がけてきた。鋼構造物塗装工事全般、溶射工事、各種ブラスト工事、コンクリート補修工事が主な事業内容である。多発する自然災害と老朽インフラの長寿命化ニーズが旺盛な状況にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力素地調整のサビ落とし作業は、広範囲に多量の粉塵が飛散し、激しい騒音が発生していた。
  • 生産能力素地調整作業は約半分を外部に発注しており、内製化が課題だった。
  • 人手・技能粉塵や騒音の作業環境が労働者の健康障害リスクを高めており、新規就業者を確保するため労働環境の改善が必要だった。

やったこと

高ピークパワーパルス発振レーザーを搭載したレーザークリーニング装置QF-200G2を導入した。出力200Wで連続照射パルス式のため、レーザーの形状及びパターンを自在に操作でき、あらゆる鋼構造物に対して施工が可能である。これにより素地調整のサビ落とし作業を行えるようにした。導入後は、当社内で専門部隊を組織して素地調整を直接施工に切り替えた。

その他レーザークリーニング装置 QF-200G2

新しい製品・サービス:レーザークリーニング装置を用いた鋼構造物の素地調整サービス

事業の効果

  • 作業効率を大幅にアップすることができた
  • 素地調整作業の約半分を外部発注していたが、装置導入により内製化した

レーザークリーニング装置の導入により、素地調整の作業効率が大幅に向上し、騒音問題も解決できた。従来剥離作業中に発生していた旧塗膜の有害物質PCBや鉛が発生しなくなり、人体への悪影響が回避され地域の環境保全にも寄与するようになった。作業環境の改善は新規就労者の確保にも有利に働くと考えている。素地調整を内製化し、今後は業務拡大と企業体質の強化を図る。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋼構造物の塗替え塗装・ブラスト等を主力としてきた事業の延長で、素地調整の内製化を進めている点はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場動向や競合に関する記述はなく、素地調整のトップ企業を目指すとあるのみで、優位性の根拠は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    粉塵・騒音・健康障害の3つの課題を明示し、レーザークリーニング装置で解決する計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率を大幅にアップとあるが、数値の目標や賃上げ目標は書かれておらず、実現可能性は読み取りにくい。

  • 事業を進める体制3

    社内に専門部隊を組織し直接施工に切り替えたとあり、体制面の方針は読み取れるが人材や事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    新規就業者確保や環境面の優位性など、導入の価値と選ばれる理由が事例中で整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として売上10億円のエンジニアリング企業を目指すとあるが、スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    レーザークリーニングは鋼構造物の素地調整で高付加価値化を図る取組として読めるが、普及度の記述は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    老朽インフラの長寿命化ニーズや地域の環境保全への寄与が述べられており、社会的意義はうかがえる。

  • 費用対効果2

    生産性向上と外注の内製化は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー技術の活用で鋼構造物補修に貢献するとあるが、サプライチェーンへの波及は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    インフラ補修分野への進出とは読めるが、日本経済の構造転換に資するという記述は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    山口県下松市の企業とあるが、地域特性を活かした雇用創出や経済成長への言及はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

これまで外注していた素地調整作業をレーザークリーニング装置の導入により内製化し、大幅な生産性向上と共に競争力を強化することで、全社売上10億円のエンジニアリング企業を実現する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。