ものづくり補助金平成29年度製造業長崎県

最新CNC旋盤による高安全性を求められる食品用ベルトコンベアー製造の生産性向上

有限会社青田鉄工所

この事例のポイント

  • ウレタン100%ベルトは従来のフラットベルトより高品質なため価格が高く、販売面で課題があった。
  • 材料を切削するNCプログラム帯鋸盤、機械を加工するCNC精密旋盤、穴開け加工を行うタッピングボール盤、溶接加工を行うフルデジタルTIG直流溶接機を導入した。
  • NCプログラム帯鋸盤の導入により切断作業が自動化され、人員が一人増えたと感じるほど作業効率が上がった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社青田鉄工所
所在地長崎県 諫早市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数11人
資本金300万円
設立1982年

事業の背景

九州では数少ない食品用ベルトコンベアーの製造会社で、設計からフルオーダーメイドで製造、販売、管理までを一貫して請け負っている。主力はウレタン100%のベルトを使ったコンベアーで、無孔の熱可塑性構造によりバクテリアの繁殖を抑え、洗浄時間の短縮やコスト低減につながるため多くの食品会社から注目されている。HACCPを導入済みまたは導入を検討する企業は増加傾向にあり、衛生面と耐久性に優れたウレタン100%ベルトの需要は今後さらに高まると見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算ウレタン100%ベルトは従来のフラットベルトより高品質なため価格が高く、販売面で課題があった。
  • 品質・精度加工部品が多いため誤差が生じやすいという問題があった。

やったこと

材料を切削するNCプログラム帯鋸盤、機械を加工するCNC精密旋盤、穴開け加工を行うタッピングボール盤、溶接加工を行うフルデジタルTIG直流溶接機を導入した。特にNCプログラム帯鋸盤は、作業員が寸法を測って切断していた工程を自動で大量に行えるようにしたもので、作業効率の向上が大きかった。各工程のプロセスが大幅に改善し、生産性が向上した。

  • 加工機NCプログラム帯鋸盤CNC精密旋盤タッピングボール盤
  • その他フルデジタルTIG直流溶接機

事業の効果

NCプログラム帯鋸盤の導入により切断作業が自動化され、人員が一人増えたと感じるほど作業効率が上がった。その結果、短納期化と材料ロスの減少が実現し、品質向上と製造コストの低減を達成した。これによりオーダーメイドでありながら他社より低価格での提供が可能になった。ウレタン100%ベルトコンベアー1台の製造日数は2日とされている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性衛生管理需要の高まりを背景に、洗浄時間短縮やコスト低減を強みとして挙げ、他社より低価格での提供が可能になったと書かれている。
  • 4
    課題の認識と解決ウレタン製品の価格高と加工部品の誤差という課題を挙げ、NC切断機などの導入で品質向上とコスト低減を達成したとある。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標ベルトコンベアー1台の製造日数が2日として示され、作業効率向上と短納期化も記載されている。目標値の設定は明示されていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制今後は人員強化に力を入れるとあるが、現在の人材や事務処理体制の具体的な記述は限られている。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    ウレタン100%ベルトのフルオーダー製造と一貫体制が既存事業として書かれるが、経営戦略上の位置付けまでは述べられていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    衛生管理需要の高まりを背景に、洗浄時間短縮やコスト低減を強みとして挙げ、他社より低価格での提供が可能になったと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    ウレタン製品の価格高と加工部品の誤差という課題を挙げ、NC切断機などの導入で品質向上とコスト低減を達成したとある。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    ベルトコンベアー1台の製造日数が2日として示され、作業効率向上と短納期化も記載されている。目標値の設定は明示されていない。

  • 事業を進める体制2

    今後は人員強化に力を入れるとあるが、現在の人材や事務処理体制の具体的な記述は限られている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    衛生面・耐久性に優れたウレタン100%ベルトという製品価値と、HACCP導入企業の増加というニーズの裏付けが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として人員強化と量産体制の整備が挙げられているが、スケジュールや課題の解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ウレタン100%ベルトは従来フラットベルトより高品質で高価格とあり、高水準の高付加価値化を図る製品であることが読み取れる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    九州で数少ない食品用ベルトコンベアー製造会社という点はうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    製造日数の短縮や人員が一人増えたと感じるほどの効率向上は書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCプログラム帯鋸盤などの自動化で食品業界の衛生管理に貢献する点がうかがえるが、先端デジタル技術の活用としての具体性は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    食品業界の衛生管理需要の高まりという成長分野への対応がうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    諫早市の企業で九州でも数少ない製造会社という地域性はうかがえるが、地域経済の牽引としての記述は限られている。

今後の展望

機械化により若い人材でも働ける環境が整った。今後もウレタン100%ベルトコンベアーの需要は伸びると予想されるため、人員の強化を進め、量産に耐えうる体制を整えたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。