ものづくり補助金平成29年度建設業長崎県

鉄骨生産能力強化とコスト削減の為の最新型シャーリング機の導入

株式会社境鉄工所

成果鋼板1枚の切断時間 4分→0.75分

この事例のポイント

  • 鉄骨製作時の一次加工を外注や手作業で行っており、時間もコストもかかっていた。
  • 最新型のシャーリング機を導入し、鋼板の切断工程をデジタル化した。
  • 鋼板1枚の切断時間 4分→0.75分。シャーリング機の導入により、鋼板切断の作業時間が大幅に短縮され、生産性と正確さが向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社境鉄工所
所在地長崎県 長崎市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
技術分野精密加工,材料製造プロセス
従業員数29人
資本金500万円
設立1990年

事業の背景

昭和22年に農機具製作所として創業し、その後鉄工業を中心に事業を広げてきた。現在は建築工事・鋼構造物工業を主軸に、設計・加工・組立・施工までを手がけている。稲佐山スロープカーの駅舎の鉄骨組みも施工した実績がある。従業員は20代、30代が中心で離職率が低いことが強みであり、県内に加えて県外への営業にも力を入れている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鉄骨製作時の一次加工を外注や手作業で行っており、時間もコストもかかっていた。
  • 納期・工程今後の受注拡大に向けて納期が大きな課題になっていた。
  • コスト・採算一次加工の外注と手作業により、コスト面の負担が大きかった。
  • 品質・精度鋼板の切断をグラインダーで行っており、寸法合わせが難しく作業者によって誤差が生じていた。

やったこと

最新型のシャーリング機を導入し、鋼板の切断工程をデジタル化した。従来は従業員がグラインダーで鋼板を切断しており、寸法合わせが難しく人によって誤差が生じていた。導入後はデジタルで寸法を設定して切断できるようになった。導入前は1枚の切断に寸法測定、マーキング、切断、研磨、寸法確認を含めて約4分かかっていたが、導入後は数値入力と切断だけで約45秒でできるようになった。溶接部分の裏あて材など1度に何百枚も必要な部材の効率化、生産性、正確さの向上効果は大きい。

事業の効果

  • 鋼板1枚の切断時間 4分→0.75分

シャーリング機の導入により、鋼板切断の作業時間が大幅に短縮され、生産性と正確さが向上した。外注が減少し、納期が短縮されたことで競争力が強化された。納期短縮により受注の幅も広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決一次加工の外注・手作業が納期とコストの課題と認識され、切断時間4分から45秒への短縮など、課題解決と受注拡大の効果が具体的に書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標切断作業の所要時間が4分から45秒に短縮されたと数字で示されており、効率化の達成見込みは読み取れるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員数29名と若手中心の体制、離職率の低さはうかがえるが、補助事業を遂行する事務体制や担当者については書かれていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の事業拡大や鉄骨の一次加工を外注・手作業から内製化する課題認識はあるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    納期とコストの課題、県外営業への注力、外注減による納期短縮と受注幅の拡大が書かれているが、市場動向の分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    一次加工の外注・手作業が納期とコストの課題と認識され、切断時間4分から45秒への短縮など、課題解決と受注拡大の効果が具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    切断作業の所要時間が4分から45秒に短縮されたと数字で示されており、効率化の達成見込みは読み取れるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数29名と若手中心の体制、離職率の低さはうかがえるが、補助事業を遂行する事務体制や担当者については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    受注拡大や競争力強化には触れているが、製品の価値や顧客ターゲット、選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    今後は県内受注拡大と効率化機械の導入を検討しているとあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    稲佐山スロープカーの駅舎施工の実績はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    切断時間が4分から45秒になり、一度に何百枚も必要な補助部材の効率化が見込まれると書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新型のデジタル寸法設定による切断は読み取れるが、サプライチェーンや地域イノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    県内での受注拡大と地元で活躍する企業を目指すとあり、地域での事業展開は読み取れるが、雇用創出や地域成長への具体的効果は書かれていない。

今後の展望

県内の受注を拡大し、地元でさらに活躍できる企業になることを目指している。そのため効率化を図る機械の導入や設備投資を積極的に検討している。また工場内の清潔感を大切にし、明るく働きやすい職場づくりに取り組む方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。