ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

こだわり醤油を使用した小袋商品の生産性向上および売上増加計画

キンコー?油株式会社

成果製造所要時間 2日→1日

この事例のポイント

  • 小袋商品の需要増に対し、既存の充填機械が老朽化しており生産が追いつかない。
  • 最新の液体・粘体高速自動充填機を導入した。
  • 製造所要時間 2日→1日。高速自動充填機の導入により、小袋商品の製造時間が半分に短縮され、生産量が2倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名キンコー?油株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,機械制御,製造環境,製造環境
従業員数54人
資本金6,000万円
設立1971年

事業の背景

弊社は明治20年創業の醸造元で、もろみから醤油を製造している。中食の増加に伴い、弁当や惣菜に付属する小袋商品の需要が高まりつつある。以前から小袋商品を充填する機械を導入して生産してきたが、大手企業の参入もあり新たな設備投資の必要性が出てきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小袋商品の需要増に対し、既存の充填機械が老朽化しており生産が追いつかない。
  • 人手・技能手作業の目視による確認や不良品の廃棄などの無駄な作業があり、残業が発生していた。
  • 品質・精度粘度不足で醤油が漏れるなどの不良品が発生していた。

やったこと

最新の液体・粘体高速自動充填機を導入した。この機械により小袋商品の製造にかかる所要時間が2日から1日へと半分に短縮され、生産量はこれまでの2倍となった。粘度不足による不良品もなくなり、目視による確認作業や不良品の廃棄といった無駄な作業もなくなった。

  • 加工機液体・粘体高速自動充填機

事業の効果

  • 製造所要時間 2日→1日
  • 生産量 1倍→2倍

高速自動充填機の導入により、小袋商品の製造時間が半分に短縮され、生産量が2倍になった。粘度不足による不良品が出なくなり、目視確認や不良品廃棄の無駄な作業もなくなったことで残業時間も減少した。生産性の向上により、今後増加が見込まれる中食向けの小袋商品の受注増にも対応できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決機械老朽化と中食需要増に伴う生産追いつかない課題を挙げ、充填機導入で所要時間2日から1日、生産量2倍と効果を示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性明治20年創業で自社もろみから醤油を造る点は読めるが、充填機導入が経営戦略に明確に位置付けられた記述はない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    明治20年創業で自社もろみから醤油を造る点は読めるが、充填機導入が経営戦略に明確に位置付けられた記述はない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大手企業の参入という外部環境に触れるのみで、自社の強み・弱みと競争優位の関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    機械老朽化と中食需要増に伴う生産追いつかない課題を挙げ、充填機導入で所要時間2日から1日、生産量2倍と効果を示している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量2倍、所要時間半減、残業減少と成果はあるが、売上や付加価値額の具体的な目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    こだわり醤油と小袋調味料、中食需要の高まりは読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は量販店や飲食店への営業展開が示されるが、遂行スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    もろみから醤油を造る点は希少性がうかがえるが、小袋調味料の分野で高付加価値化・高価格化を図る根拠は弱い。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    中食の拡大や食育事業など地域・社会への貢献はうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果2

    生産性改善と残業減少は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の地域特性を活かした醤油・味噌などの地場調味料を全国に広める方針が示されるが、雇用や地域成長の数値はない。

今後の展望

消費税率改正で軽減税率が適用されるテイクアウト商品の売上増が推測される。胡当・惣菜に添える小袋調味料の需要増に備えて生産体制を強化し、量販店の惣菜部門や飲食店向けに積極的な営業を展開する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。