ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

極小径ワークの加工技術の構築と生産性向上事業

キリシマ精工株式会社

成果加工可能な穴径・ピン径 2mm→0.2mm

この事例のポイント

  • 既存の機械は2.0mm以下の加工に対応できず、極小径部品の加工は困難だった。
  • 極小径部品を加工するため、φ2.0mm以下に対応し、背面加工ができ、ワーク排出の機構が付いたCNC自動旋盤機を導入した。
  • 加工可能な穴径・ピン径 2mm→0.2mm。極小径・高精度加工技術の構築・確立ができ、その加工技術・技能の高さを医療機械メーカーから認められ、受注拡大につながった。

事業者のプロフィール

事業者名キリシマ精工株式会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,精密加工
従業員数53人
資本金1,000万円
設立2006年

事業の背景

当社は精密金属加工企業として、通信・半導体・医療等向けの難削材や微細な極小径高精度加工を専門としてきた。センシング機器は今後様々な製品に組み込まれるため、小型化・小径化が急速に進んでいた。5Gの通信環境整備が進む中で、IoTセンサーの極小径高精度部品の需要が伸びていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の機械は2.0mm以下の加工に対応できず、極小径部品の加工は困難だった。
  • 新製品・新技術センシング機器の小型化が進み、加工難易度が格段に上がっていた。
  • 品質・精度加工技術を駆使して1.0mm以下の製品を試作したが、加工技術だけでは解消できないことが確認された。

やったこと

極小径部品を加工するため、φ2.0mm以下に対応し、背面加工ができ、ワーク排出の機構が付いたCNC自動旋盤機を導入した。これに当社の技術・ノウハウを合わせ、極小径部品の生産工程プロセスの改善を図った。加工データの蓄積による生産性向上と加工技術・技能の向上に取り組んだ。各種サンプル(2.0mm以下の加工、ピン、先端テーパー加工、段付け等)を作成し、各種イベント・展示会へ出展してPRを行った。

新しい製品・サービス:IoTセンサー向けの極小径高精度部品

事業の効果

  • 加工可能な穴径・ピン径 2mm→0.2mm

極小径・高精度加工技術の構築・確立ができ、その加工技術・技能の高さを医療機械メーカーから認められ、受注拡大につながった。加工データの蓄積により生産性が向上した。今後は各種イベント・展示会への出展により受注獲得・拡販を図る。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性医療・通信分野で極小径高精度部品の需要増を見込み、0.3mm極小ピン加工で医療機械メーカーから評価され受注拡大につながったと具体的に書かれている。
  • 4
    課題の認識と解決既存機械は2.0mm以下に非対応という課題を認識し、極小径対応のCNC自動旋盤を導入して加工技術とコスト課題に対応している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け医療・通信分野の極小径高精度部品という価値と、医療機械メーカーから技術を認められた実績が書かれ、顧客と選ばれる理由が見える。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標受注拡大や生産性向上を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    平成18年設立の精密金属加工会社で、極小径・高精度加工に特化してきた経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    医療・通信分野で極小径高精度部品の需要増を見込み、0.3mm極小ピン加工で医療機械メーカーから評価され受注拡大につながったと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    既存機械は2.0mm以下に非対応という課題を認識し、極小径対応のCNC自動旋盤を導入して加工技術とコスト課題に対応している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注拡大や生産性向上を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員53名と記載があるのみで、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療・通信分野の極小径高精度部品という価値と、医療機械メーカーから技術を認められた実績が書かれ、顧客と選ばれる理由が見える。

  • 事業化までの道筋3

    サンプル作成や展示会出展による販路開拓、量産体制構築という今後の取組は書かれているが、スケジュールの詳細はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    0.3mm極小ピンや直径1.6mm・穴径0.2mmの極小径加工など、高水準の高精度化を図る製品であることが具体的に書かれている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    5Gや医療機器の小型化による需要増に触れているが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    受注件数や生産性向上は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    通信・医療分野への進出や5G対応という成長分野への言及はあるが、日本経済の構造転換への接続は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県の企業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済への効果の記述はない。

今後の展望

通信・医療系分野における極小径高精度部品加工の要求は今後増大すると判断しており、受注獲得・拡販を図る。

  • 目標:昨年度実績20,000個

事業者の声

出来ないからチャレンジさせてください

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。