ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

最新異物選別ライン設備導入による食の安心安全品質の向上と効率化による生産性向上への取組

株式会社岡商店

成果1時間当たりの処理能力 1倍→6倍

この事例のポイント

  • 従来の異物除去は従業員6名が目視で行っており、見逃しが発生するリスクが常にあった。
  • 定量供給フィーダーと電磁振動型異物選別装置を導入し、異物除去から計量までの工程を見直した。
  • 1時間当たりの処理能力 1倍→6倍。新設備の導入により異物除去能力が飛躍的に向上し、商品の品質と安全性が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岡商店
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス
従業員数10人
資本金1,000万円
設立1988年

事業の背景

当社は創業56年の海産物の製造及び卸売業で、煮干しを主力に海産物全般を扱っている。仕入れ段階の海産物には海中を漂う木くず、金属・ビニール片、別種魚などの異物が多く含まれるため、除去後に加工して商品化している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の異物除去は従業員6名が目視で行っており、見逃しが発生するリスクが常にあった。
  • 品質・精度保有していた金属探知機は最新機器に比べて探知能力が劣り、クレームにつながる異物混入を防いで品質を向上させる必要があった。

やったこと

定量供給フィーダーと電磁振動型異物選別装置を導入し、異物除去から計量までの工程を見直した。これにより1時間当たりの処理能力が6倍になり、従来は手作業で延べ9人を要していた作業が2名で行えるようになった。金属探知機ウェイトチェッカーも導入し、±0.4gの誤差で商品重量をチェックできるようにした。さらに0.3μの小さな鉄や非鉄系の金属異物も感知できるようになった。

加工機定量供給フィーダー
検査測定電磁振動型異物選別装置
検査測定金属探知機ウェイトチェッカー

新しい製品・サービス:自然の恵みを○ごとシリーズの第4弾「そのまま食べるかつお」

事業の効果

  • 1時間当たりの処理能力 1倍→6倍
  • 異物除去・計量の作業人員 9人→2人

新設備の導入により異物除去能力が飛躍的に向上し、商品の品質と安全性が高まった。処理能力が上がり生産能力もアップし、人員も少なく済むようになった。大手量販店向けの営業もできるようになり、2020年のスーパーマーケットトレードショーに出展して商談機会を得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業56年の海産物製造・卸売で煮干し中心の事業を営むと書かれ、異物対策の設備投資は品質向上の延長として読めるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「自然の恵みを○ごとシリーズ」の既存ヒットや大手量販店向け営業、アジア販路の開拓が書かれ強みは読めるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で延べ9人、従業員6名の目視除去による見逃しリスクという課題が明示され、処理能力6倍・人員2名への効率化で対応したと読める。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1時間当たりの処理能力が6倍、人員延べ9人から2名という数値目標・実績が書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員10名、従業員数や人員配置の記載はあるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理能力の具体的記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    異物混入防止による品質向上と大手量販店・アジア向け販路の拡大という顧客ターゲットが具体的に書かれ、選ばれる理由も読める。

  • 事業化までの道筋3

    越境販促やEC拡充、展示会への積極参加など今後の展開は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    海産物加工の異物除去で同分野の高付加価値化を図る記述は弱く、高水準の高価格化を示す事実は読み取りにくい。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地元雇用による地域貢献や海外向け販路の記述はあるが、波及効果や雇用創出の規模は数字で示されていない。

  • 費用対効果4

    設備投資により処理能力6倍、人員9人から2名への効率化、誤差±0.4gの精度向上など、投入に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    金属探知機や電磁振動型選別装置の導入は書かれるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市での地元雇用と地域貢献が書かれ、地域特性を活かした事業とは読めるが、地域経済成長への寄与は具体的に示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

アジア圏を中心に越境販促とEC(電子商取引)の拡充に力を入れ、更なる販路拡大を目指している。全国の量販店、ドラッグストア、コンビニ等のバイヤー向け展示会にも積極的に参加し、対面での商談機会を増やす計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。