ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

3DCAD,3DCAM導入による金型設計の効率化と最新設備導入による収益力の向上

株式会社南光

成果約30万円月の外注加工費の削減

この事例のポイント

  • 金型の設計者が不足しており、熟練者を再雇用してしのいでいる。
  • 3DCAD・CAMを導入し、設計の高度化と経験に頼る部分の補完を図った。
  • 約30万円月の外注加工費の削減。3DCAD・CAM導入により設計工程の生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社南光
所在地鹿児島県 志布志市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,情報処理,精密加工,精密加工,立体造形,立体造形
従業員数220人
資本金1億円
設立1946年

事業の背景

自動車部品メーカーから金型の設計製作を依頼されているが、高い加工精度が求められる。設計者の高齢化とノウハウ継承の問題があり、既存の機械設備も老朽化していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能金型の設計者が不足しており、熟練者を再雇用してしのいでいる。
  • 生産能力既存のワイヤ放電加工機の老朽化により、精度と加工速度が低下し、顧客の要求に対応できなくなっている。
  • 人手・技能設計者の高齢化により設計ノウハウの伝承が課題となっている。

やったこと

3DCAD・CAMを導入し、設計の高度化と経験に頼る部分の補完を図った。高精密ワイヤ放電加工機を導入し、ヒューマンエラーを防いで高精度・高速化を実現し、24時間稼働に対応した。顧客要求を満たす品質・納期・コスト削減を目指した。社内の操作教育も併せて推進した。

事業の効果

  • 約30万円月の外注加工費の削減

3DCAD・CAM導入により設計工程の生産性が向上した。高精密ワイヤ放電加工機の導入で最小R0.05mmのコーナー部位を精密に加工でき、無人化により24時間生産が可能になった。社内教育も進めた結果、外注加工費の削減と納期短縮を実現した。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決設計者の高齢化と人材不足を課題として明示し、導入後は月約30万円の外注費削減と納期短縮を実現したと具体的に示している。
  • 4
    費用対効果月約30万円の外注加工費削減と納期短縮という具体的な効果が示され、投入額に対する費用対効果の高さがうかがえる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    地域経済への波及九州No.1を目指すワンストップ製造を掲げるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への波及についての記述は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のワイヤ放電加工機の老朽化を受け、設計ノウハウ継承と最新設備導入を計画しており、過去の課題と取組が一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    熟練者の再雇用に頼る人材不足を自社の弱みとして示し、3DCADやCAMと高精密機で顧客要求の品質・納期を満たす優位性を狙っている。

  • 課題の認識と解決4

    設計者の高齢化と人材不足を課題として明示し、導入後は月約30万円の外注費削減と納期短縮を実現したと具体的に示している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    高精密ワイヤ放電加工機の24時間稼働や外注費削減を示すが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の根拠は限定的。

  • 事業を進める体制3

    社内の操作教育を併せて推進し、3DCAD・CAMに関する人材育成に重点を置くと述べており、遂行体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    自動車部品メーカーから金型設計製作を依頼されている点から顧客ニーズが裏付けられ、品質・納期・コストで選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後はモデリング技術の人材育成とノウハウのシステム化・自動化を進めると、中長期の取組方向が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用3

    24時間稼働や無人化による生産体制の確立は地域の金属加工業の基盤強化につながり、新たな需要への対応力を高めると読み取れる。

  • 費用対効果4

    月約30万円の外注加工費削減と納期短縮という具体的な効果が示され、投入額に対する費用対効果の高さがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献3

    3DCAD・CAMの導入やワイヤ放電加工機の無人化で設計・生産工程を効率化し、デジタル技術を活用した生産性向上に取り組んでいる。

政策面2.5
  • 成長分野への進出3

    高度なモデリング技術や3DCAD・CAMの活用・自動化を志向しており、製造業の高付加価値化の方向性に沿う。

  • 地域経済への波及2

    九州No.1を目指すワンストップ製造を掲げるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への波及についての記述は薄い。

今後の展望

顧客ニーズの多様化・複雑化に対応するため、高度なモデリング技術が求められている。3DCAD・CAMの人材育成に重点を置き、熟練技術者のノウハウをシステム化して自動化を推進し、社内のモデリング技術を向上させたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。