ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

高性能粉砕機導入による生産力の増強及び販路拡大の推進

鹿児島製茶株式会社

成果粉末加工の処理能力 1kg/時間→24kg/時間

この事例のポイント

  • 既存設備では1kg/1時間しか粉末加工できず、年間8,000kgの粉末加工の受注に対して外部委託せざるを得なかった。
  • 粉末茶製造ラインの強化のため、1時間あたりの粉末化処理能力が高く、粉末粒度の細かい粉末茶を製造できるビーズミル機を導入した。
  • 粉末加工の処理能力 1kg/時間→24kg/時間。処理能力が10倍以上になり、製造時間が大幅に短縮され、アウトソーシング費や送料が削減された。

事業者のプロフィール

事業者名鹿児島製茶株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野機械制御,機械制御,材料製造プロセス,材料製造プロセス
従業員数114人
資本金4,900万円
設立1947年

事業の背景

近年、国内外で有機茶葉や粉末茶の引き合いが増えており、粉末茶の取引量は著しく増加の一途をたどっている。弊社では年8,000kgの粉末加工の受注がある。国内では従来のリーフ茶の消費が低迷が続く一方、国内外で抹茶をはじめとする粉末茶の需要量が伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備では1kg/1時間しか粉末加工できず、年間8,000kgの粉末加工の受注に対して外部委託せざるを得なかった。
  • 人手・技能粒度を指定したいという顧客の要望に対応を迫られていた。

やったこと

粉末茶製造ラインの強化のため、1時間あたりの粉末化処理能力が高く、粉末粒度の細かい粉末茶を製造できるビーズミル機を導入した。原料の選定や製造時間など当社のノウハウを合わせ、生産工程プロセスの改善を図り、販路開拓を進めている。細かく裁断した茶葉をビーズミル機で加工すると粒度の細かい粉末茶ができる。

事業の効果

  • 粉末加工の処理能力 1kg/時間→24kg/時間

処理能力が10倍以上になり、製造時間が大幅に短縮され、アウトソーシング費や送料が削減された。納期も短納期対応が可能になり改善された。従来品より粉末粒度が細かい商品を提供できるようになり、市場ニーズへの対応力や顧客満足度が大幅に向上した。専門家は、設備導入で粉末茶の生産が100%内製化されたと評価している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決既存設備では1kg/時間で8,000kg/年の受注を外部委託していた課題に対し、10~24kg/時間の設備導入で内製化したと具体的な数字で示されている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性国内外で粉末茶の需要が伸びている外部環境と、ノウハウや原料選定を生かす点が書かれ、強みを踏まえた取組みとして読み取れる。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標処理能力が1kg/時間から10~24kg/時間へ10倍以上になったと成果が示されており、生産力向上の目標と結果が読み取れる。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員114名や既存の製造ラインは書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については記載がない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性3

    創業137年の茶葉再生加工の経験があり、粉末茶の需要増に合わせて粉末製造ラインを強化する方針は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内外で粉末茶の需要が伸びている外部環境と、ノウハウや原料選定を生かす点が書かれ、強みを踏まえた取組みとして読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    既存設備では1kg/時間で8,000kg/年の受注を外部委託していた課題に対し、10~24kg/時間の設備導入で内製化したと具体的な数字で示されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    処理能力が1kg/時間から10~24kg/時間へ10倍以上になったと成果が示されており、生産力向上の目標と結果が読み取れる。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員114名や既存の製造ラインは書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    細かい粒度の粉末茶を提供でき顧客満足度が向上したと書かれ、粒度指定の要望への対応という顧客ニーズの裏付けが読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    袋詰めや缶詰の自動化、減殺菌装置の導入を今後の取組みとして挙げているが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    粉末茶は需要が伸びていると書かれるが、従来品と比べ粒度を細かくした点は触れられており、高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用2

    国内外の需要増や販路拡大が書かれているが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は記載されていない。

  • 費用対効果4

    外部委託費や送料の削減、製造時間の短縮が挙げられ、補助金投入に対する効果が一定程度読み取れるが、費用額との比較数字はない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    粉末茶の需要増加という市場変化への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換への寄与は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の茶問屋や生産者との交流、県内外の取引を記載しており地域性はうかがえるが、地域経済の牽引や雇用創出の数字は書かれていない。

今後の展望

国内外の既存取引先や新規開拓先へ品質保証された粉末茶サンプル品を提供し、粉末茶の拡販と事業の安定化・継続化を目指す。袋詰めや缶詰の自動化で生産量増加や製造原価の低減を図り、減殺菌装置の導入で高付加価値の製品づくりを進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。