ものづくり補助金平成30年度建設業宮城県

ベテラン職人の建築技術を活かし、繋ぐ、出隅加工の内製化の実現

株式会社サンワーク

この事例のポイント

  • これまで商社から購入していた出隅は、商社への発注から納品までに時間がかかっていた。
  • 出隅加工機5点セット(巾決めカット機、集塵装置、高周波接着機を含む)を導入し、これまで商社から購入していた出隅を自社で加工できるようにした。
  • 内製化により、現場に合った出隅を商社発注より短納期・低価格で販売できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サンワーク
所在地宮城県 仙台市泉区
業種職別工事業(設備工事業を除く)

事業の背景

2019年に島根県から宮城県仙台市に本社を移転した。きっかけは東日本大震災後の2012年1月に木造住宅の建設が再び始まり、その応援を頼まれたことだった。サイディングを使った木造住宅の外壁工事や屋根・雨どいなどの外装工事を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程これまで商社から購入していた出隅は、商社への発注から納品までに時間がかかっていた。
  • コスト・採算現場で出るサイディングの端材が廃棄され、廃棄費用がかかっていた。
  • その他商社のカタログ製品に現場を合わせており、現場に合った出隅を用意しにくかった。

やったこと

出隅加工機5点セット(巾決めカット機、集塵装置、高周波接着機を含む)を導入し、これまで商社から購入していた出隅を自社で加工できるようにした。現場で出るサイディングの端材を加工に使い、廃棄物を減らした。導入後は試験を繰り返して満足できる強度を出せるようになり、高周波接着機に接着時間や圧力などの数値を記憶させて安定した製品加工を行えるようにした。同業他社からの注文にも応じ、現場から持ち込まれた端材の加工も行っている。

加工機出隅加工機5点セット
加工機巾決め カット機
その他集塵装置
加工機高周波接着機

事業の効果

内製化により、現場に合った出隅を商社発注より短納期・低価格で販売できるようになった。現場で出るサイディングの端材を活かすことで廃棄物と廃棄費用を減らせた。東北で出隅を作る会社は少なく、使った取引先からは100%再注文を得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    2012年の木造住宅再建支援を機に2019年に仙台へ本社移転し、外壁・外装工事の継続的な受注実績がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    東北で出隅を作る会社は少なく、短納期対応と再注文率100%という数字で競争力が示されている。

  • 課題の認識と解決4

    商社納品の遅さや端材の廃棄費用という課題を挙げ、出隅加工機による内製化で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    廃棄費用削減や短納期は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    ほぼ全社員に現場経験があり、導入後に試験を繰り返して約1年で安定加工を実現した経緯が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    現場に合わせたオーダーメイドの出隅を短納期で販売し、再注文率100%という顧客評価が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    新製品開発を目指すとあるが、時期や手順などの遂行スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    東北で出隅を製造する会社は少ないとされるが、高水準の高付加価値化や高価格化の具体性は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    端材の廃棄削減や2019年の業界団体の立ち上げへの関与はあるが、経済波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    廃棄費用が減ると述べられているが、投入額に対する効果の金額や比率は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    高周波接着機に接着時間や圧力を数値として記憶させ、職人の技術を数値化して安定生産している。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    東北で出隅を供給し、現場の端材を加工して地域の工務店に販売するなど、地域に根ざした事業が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

コロナ禍で住宅着工が減少しているが、技術力と短納期を活かしたオーダーメイドな出隅加工・販売に力を入れていく。サイディングをもっと周知し、より良い仕事につなげたいと考えている。

事業者の声

「長くご依頼いただいている仕事、会社が増え、子どもたちもこちらで育っているので、社員とその家族全員で移住したような感じです」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。