ものづくり補助金平成30年度製造業新潟県

使用済み自動車の全部再資源化の推進のための処理生産性向上

飛田テック株式会社

成果プレス加工時間(1台当たり) 6分→3分

この事例のポイント

  • 既存設備では生産性の向上が見込めず、頭打ちとなっていた。
  • 当初は自動車リサイクル法の施行前年の2004年に自動車プレス機を導入し、シュレッダーダストを排出しない取り組みを進めた。
  • プレス加工時間(1台当たり) 6分→3分。プレス加工時間が1台当たり約6分から約3分に短縮し、作業員の待ち時間を削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名飛田テック株式会社
所在地新潟県 新潟市
業種鉄鋼業
技術分野材料製造プロセス
設立1953年

事業の背景

1953年に鉄スクラップ業として創業し、現在は新潟県内外で建物解体時に発生する鋼材や鉄くず、金属加工業などから排出される鉄・非鉄金属を購入して加工し、国内製鋼メーカーへの納入や海外輸出などを行っている。2005年の自動車リサイクル法の施行決定に合わせて自動車リサイクル業に参入し、一気通貫の工程を確立した。常に全国トップクラスの納入量を誇り、新潟県内で約半数近くを処理している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備では生産性の向上が見込めず、頭打ちとなっていた。
  • 納期・工程プレスするスピードが落ち、1台に約6分かかるため、他工程の作業員が時間を持て余していた。
  • 生産能力プレスの圧縮力が弱まりプレスサイズが大きくなって保管スペースを取るようになった。
  • 生産能力プレスサイズが大きいため積込み時の磁石の吸着力が悪化し、積込時間が増大して安全面の懸念も出てきた。

やったこと

当初は自動車リサイクル法の施行前年の2004年に自動車プレス機を導入し、シュレッダーダストを排出しない取り組みを進めた。今回、ものづくり補助金を活用して新たな自動車プレス機を導入した。以前のプレス機に比べポンプを1基追加し、作動油を冷却する仕様にして圧縮力を強化し、圧縮時間の短縮を図った。

加工機新たな自動車プレス機

事業の効果

  • プレス加工時間(1台当たり) 6分→3分

プレス加工時間が1台当たり約6分から約3分に短縮し、作業員の待ち時間を削減できた。プレスサイズが小さくなって密度が上がり、省スペース化が進んだ。積込時間が短縮され、安全性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    2005年に自動車リサイクル法施行を機に参入し、一気通貫の工程を確立したと書かれ、事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    新潟県内で約半数を処理、全国トップクラスの納入量とあり強みは読み取れるが、市場動向との関係や競争優位の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では生産性が頭打ちで、プレス時間が1台約6分、作業員の待ち時間が課題と具体的に認識されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    プレス加工時間が1台当たり約6分から約3分に短縮と数値で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    事業は約20年継続している一方、人材や事務処理体制を具体的に示す記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    リサイクル部品は新品より安価で環境負荷も小さいと述べられ、選ばれる理由は読み取れるが、ターゲットや需要の数値は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後はリサイクル部品の啓蒙・認知度アップを図り販売に力を入れるとあるが、スケジュールや具体的な進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    リサイクル部品は認知度が低いと述べられており、新市場性はうかがえるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    全部再資源化やCO2削減、脱炭素社会への貢献が述べられ、国が補助する意義は間接的にうかがえる。

  • 費用対効果3

    プレス時間短縮や省スペース化、安全性向上が示されるが、補助金投入額に対する効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    カーボンニュートラルやSDGsへの言及はあるが、日本経済の構造転換との関係は示されていない。

  • 地域経済への波及2

    新潟県内で約半数を処理するなど地域での役割はうかがえるが、地域経済の成長への波及は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はリサイクル部品の啓蒙・認知度アップを図り、環境にもお財布にも優しいリサイクル部品の普及を加速させていきたいとしている。

事業者の声

「自動車リサイクル部品は基準に基づき、厳しいチェックのもと生産されており、品質が保たれています。車が故障したら、中古品を使う。そんな選択肢が一般的になってくれたら嬉しいです。」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。