ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)新潟県

エーミング作業及び分解整備による新たな受注体制の確立

新井電機株式会社

成果整備工場やエンドユーザーへの販売価格が10,000円ほど下げられるようになった。

この事例のポイント

  • 自動ブレーキの義務化に向けて、近い将来必要になるエーミング作業を先駆けて導入したいが、距離測定とズレ自動調整を行う設備は高額である。
  • エーミング作業のための設備として、センサーを使いカメラやバンパーから対象物の距離を測りズレを修正するエーミングツールを導入した。
  • 整備工場やエンドユーザーへの販売価格が10,000円ほど下げられるようになった。エーミング作業の設備と分解整備認証を揃えたことで、各社に移送していた輸送時間が削減された。

事業者のプロフィール

事業者名新井電機株式会社
所在地新潟県 上越市
業種自動車整備業
設立1949年

事業の背景

1949年に車のバッテリー製造販売業として創業し、バッテリー交換やリサイクルを中心に事業を行っていた。それだけでは経営が成り立たなくなり、カーエアコンやラジオ、オーディオ、ETC、ナビゲーションの販売修理にも参入した。電装品が増え、仙台-大阪間のトラックの電装品修理も扱うようになり、口コミで評判が広がった。自動車業界では2021年から新型車への自動ブレーキ搭載が義務化され、電装品の動作チェックなど新たな対応が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自動ブレーキの義務化に向けて、近い将来必要になるエーミング作業を先駆けて導入したいが、距離測定とズレ自動調整を行う設備は高額である。
  • 生産能力県内でエーミング作業に手を出している企業がなく、対応できる設備や認証が不足していた。
  • コスト・採算各社はエーミング作業の工数が多く金額も上がっており、移送の輸送時間もかかっていた。
  • 品質・精度専用ボードを持っておらず、紙で作られた精度の甘いボードを使用していた。

やったこと

エーミング作業のための設備として、センサーを使いカメラやバンパーから対象物の距離を測りズレを修正するエーミングツールを導入した。分解整備の認証を得るため、排ガス測定器やフロンガス回収再生充填装置を含む計8項目の機械を導入した。メーカー・車種ごとの専用ボードとして計13種類を導入し、紙製の精度の甘いボードから置き換えた。認証取得後は付き合いのあった整備工場やディーラーにDMを送付し、多くの企業から連絡を受けてエーミング作業を依頼されるようになった。

検査測定エーミングツール
検査測定排ガス測定器
その他フロンガス回収再生充填装置
その他メーカー・車種別専用ボード(計13種類)

新しい製品・サービス:エーミング作業(自動ブレーキのカメラ・センサーのズレを測定し自動で修正する作業)

事業の効果

  • 整備工場やエンドユーザーへの販売価格が10,000円ほど下げられるようになった。

エーミング作業の設備と分解整備認証を揃えたことで、各社に移送していた輸送時間が削減された。整備工場やエンドユーザーへの販売価格を約10,000円下げられるようになった。整備工場やディーラーからエーミング作業を依頼されるようになり、県内で専用ボード13種類を一式所有する企業が限られる中で新たな顧客開拓を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    電装品の販売修理から自動ブレーキ対応へ進む流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは事例では明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    2021年からの自動ブレーキ義務化を外部環境として挙げ、電装品修理の実績や口コミを強みとして示している。

  • 課題の認識と解決4

    エーミング作業の設備が高額で未導入の県内企業が多いという課題を示し、専用ボード13種導入と販売価格約1万円引き下げを記載している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    販売価格を約10,000円下げ、輸送時間の削減を挙げているが、付加価値額や賃上げの目標数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    整備工場やディーラーとの取引実績と分解整備認証の取得は書かれているが、人材や事務体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    県内で専用ボード一式を持つ企業が2社しかないことや、DM送付後に多くの依頼が来た点から、ニーズと選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    柏崎市・上越市・糸魚川市への商圏拡大と新規顧客開拓の方針は示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    エーミング作業を県内で先駆けて導入し、専用ボードを持つ県内企業が2社のみという希少性が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動ブレーキ義務化に伴う車検対応の必要性はうかがえるが、経済波及や雇用創出などの公的な必要性は書かれていない。

  • 費用対効果2

    販売価格の引き下げや輸送時間削減はあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    カメラやセンサーを使った先端的な車両制御への対応はうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    自動運転に向かう電装化という市場変化への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    上越地域での地位確立と商圏の地域性が示されているが、雇用創出や地域成長への寄与は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

柏崎市、上越市、糸魚川市を商圏として、エーミング作業に対応できる企業としての認知を広げ、新たな顧客開拓を目指す。今後は整備工場やディーラーと協力し、エーミング作業に特化した事業展開をしていく。

事業者の声

分解整備の認証も取得しましたが、あくまでエーミング作業のため。今後は整備工場やディーラーと協力しながらエーミング作業に特化した事業展開をできればと思っています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

長崎県サービス業(他に分類されないもの)平成25年度

大量廃棄される食品廃棄物、規格外農産物の酵素処理による豚用液状飼料化技術の開発

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。