ものづくり補助金平成30年度製造業福井県

自動充填チョコレートサンドマシンの導入による主力土産品専用サンドラインの構築

株式会社五月ヶ瀨

成果手作業でのチョコレート絞り操作回数 2回→1回

この事例のポイント

  • チョコレートを絞る作業は手動ハンドル操作を2回行う必要があり、時間当たりの生産量が需要に対して充分ではなかった。
  • 2019年に小型ワンショットサンドマシンSWS-390型を導入した。
  • 手作業でのチョコレート絞り操作回数 2回→1回。小型ワンショットサンドマシンの導入により、2種のチョコレートを同時に絞れるようになり、サンド工程の生産効率が大きく向上…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社五月ヶ瀨
所在地福井県 坂井市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
設立1977年

事業の背景

同社は1973年に創業した菓子製造業で、2022年3月期の売上高は5億2,500万円である。主力のチョコレートサンドクッキー「愛(ai)」は約20年前に誕生し、売上3位の主力商品に成長した。2019年には予測される需要増に現行の製法では対応できないと考えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力チョコレートを絞る作業は手動ハンドル操作を2回行う必要があり、時間当たりの生産量が需要に対して充分ではなかった。
  • 品質・精度冷蔵後にはみ出したチョコレートを手作業でカットする手間があり、約2%の製品ロスも発生していた。
  • 人手・技能チョコレートを絞る作業には熟練が必要で、特定の熟練社員に作業が偏る属人化の状態だった。

やったこと

2019年に小型ワンショットサンドマシンSWS-390型を導入した。本機は自動で2種のチョコレートを同時に絞り出せるため、手作業で別々に絞っていた工程が一度で済むようになった。これにより1時間当たりの生産量が2倍近くとなり、受注から納品までの期間も約半分に短縮された。はみ出したチョコレートのカット作業や製品ロスも削減され、手で製品に触れる頻度が減ったことで衛生面も改善された。サンド工程の人員は半分以下となり、熟練社員を他部門で活用するなど柔軟な人員配置が可能になった。

  • 加工機小型ワンショットサンドマシン SWS-390型

事業の効果

  • 手作業でのチョコレート絞り操作回数 2回→1回
  • 1時間当たりの生産量 1倍→2倍

小型ワンショットサンドマシンの導入により、2種のチョコレートを同時に絞れるようになり、サンド工程の生産効率が大きく向上した。生産数量が増えたことで売上アップにつながり、受注から納品までの期間も約半分に短縮された。はみ出したチョコレートのカット作業や製品ロスも減り、衛生面も改善された。熟練作業の属人化も解消され、人員配置の柔軟性が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性約20年前に誕生した商品が売上3位の主力に成長し、2019年に機械導入して需要増に対応したと事例に書かれており、事業の流れに沿った取組と読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決手動2回の絞り作業や約2%の製品ロスという課題を挙げ、導入後に生産効率が約2倍になったと具体的な数字で示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け2種のチョコレートを融合させた商品性や、名前の由来となった話題性が記載され、主力商品として選ばれている理由が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産効率約2倍という実績はあるが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれておらず、今後の目標の実現可能性は判断しにくい。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    約20年前に誕生した商品が売上3位の主力に成長し、2019年に機械導入して需要増に対応したと事例に書かれており、事業の流れに沿った取組と読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    素材と製法へのこだわりやオンリーワンを掲げる記述はあるが、市場動向や競合との比較データは示されておらず、優位性の根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手動2回の絞り作業や約2%の製品ロスという課題を挙げ、導入後に生産効率が約2倍になったと具体的な数字で示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産効率約2倍という実績はあるが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれておらず、今後の目標の実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    サンド工程の人員が半分以下になり、熟練社員を他部門に配置できたとあるが、事務処理や遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    2種のチョコレートを融合させた商品性や、名前の由来となった話題性が記載され、主力商品として選ばれている理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    今後は箱詰めの早期機械化を図りたいとあるが、時期や遂行方法、スケジュールは具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    オンリーワンの商品づくりを目指すとあるが、同分野での普及度や高価格化の水準を示す記述はほとんどない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地元坂井市の出身や県民の味を支える姿勢はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    生産効率が約2倍になったとあるが、補助金の投入額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    手作業工程の自動化は読み取れるが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの活用については書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地元坂井市の出身であることや県民の味を支える点は記載されているが、地域の経済成長や雇用創出への効果は具体的に書かれていない。

今後の展望

生産能力を最大限まで使う中で人材不足が続いているため、今後は箱詰めの早期機械化など新たな機械導入による省人化を図り、さらなる生産性向上を目指す。

事業者の声

愛される味わいを追求する挑戦者であり続けたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。