ものづくり補助金平成30年度製造業長野県

地域産業資源である長野県産小麦を100%使用した「信州のパン」シリーズの開発、販売

千曲ライス&ベーカリー株式会社

この事例のポイント

  • 県内の業務用製パン業者が1社しかなく、消費者のニーズに応えられていない。
  • 地域産業資源である長野県産小麦を100%使用した「信州のパン」シリーズの食パンを、JA全農長野、地元製粉会社、量販店と連携して開発し販売を開始した。
  • 発酵・焼成・冷却まで一貫してラック単位で作業できるようになり、現行のデッキオーブンに比べ大幅な省力化が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名千曲ライス&ベーカリー株式会社
所在地長野県 長野市
業種食料品製造業
従業員数10人
資本金5,000万円
設立1977年

事業の背景

千曲ライス&ベーカリーは1977年に学校給食用米飯の製造会社として創業し、2014年に業務用パン製造事業へ進出して現社名となった。学校給食用パンを作っていた地域の中小製パン業者は後継者不足や設備老朽化などで撤退・廃業が多く、同社は担い手として2017年に学校給食用パンの委託製造を始めた。パンの消費拡大が続く中、県内では業務用製パン業者が減少している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑県内の業務用製パン業者が1社しかなく、消費者のニーズに応えられていない。
  • 人手・技能量販店等からの製造委託が人材不足を背景に急増しているが、対応が追いつかない。
  • 生産能力デッキオーブンでは作業に手間がかかり、量産体制を整えることが難しい。

やったこと

地域産業資源である長野県産小麦を100%使用した「信州のパン」シリーズの食パンを、JA全農長野、地元製粉会社、量販店と連携して開発し販売を開始した。発酵・焼成・冷却まで一貫してラック単位で作業できる世界トップメーカーのラックオーブンを導入し、現行のデッキオーブンに比べ大幅な省力化を実現した。これにより量産体制が整った。

加工機ラックオーブン
加工機ミキシングマシン

新しい製品・サービス:長野県産小麦100%使用の「信州の食パン」シリーズ

事業の効果

発酵・焼成・冷却まで一貫してラック単位で作業できるようになり、現行のデッキオーブンに比べ大幅な省力化が可能になった。これにより量産体制が整った。大手メーカーとの差別化を図り、長野県産小麦100%の食パンを販売開始した。今後はさらに生産量を増やす計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    学校給食用パンや委託製造の事業の柱があり、事業の延長として県産小麦パンを開発したことは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内の業務用製パン業者が1社のみという市場状況と、大手との差別化を図るための県産小麦100%使用が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    消費者ニーズに応えられない課題と、ラック単位で発酵・焼成・冷却を行い大幅な省力化が可能になった点が書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    大幅な省力化や大量生産が可能になったとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    ホテル勤務の職人など人材の強みや、製粉会社・研究者からの指導を受けている点は書かれているが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    学校給食用や事業所向け日替わりパン弁当など顧客ターゲットが明確で、県産小麦100%という選ばれる理由も書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後さらに増やしていく計画とあるが、スケジュールや中長期の課題検証の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県産小麦100%のパンは差別化された製品として書かれているが、高付加価値化・高価格化の水準は数字で示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    地域産業資源である県産小麦を活かし、生産者やJA全農長野と連携して農業振興に貢献する点は書かれている。

  • 費用対効果2

    大幅な省力化で大量生産が可能になったとあるが、補助金額に対する費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    生産者、JA、製粉会社、量販店との連携は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーンの革新の記述は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    長野県産小麦を活かした地域の事業であり、生産者との連携や農業振興への貢献が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後さらに生産量を増やしていく計画。

事業者の声

当社の強みは、自社製パンを安定的に製造し、さまざまな業者に提供できること。ホテルで長く品質の高いパンをつくってきた職人など、スタッフの活躍がそれを支えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。