ものづくり補助金平成30年度製造業島根県

新型プレスブレーキ機導入による高精度部品の加工方法確立と生産性の向上

有限会社福田鉄工所

成果作業人員 2人→1人

この事例のポイント

  • 複雑で高精度が求められる部品の受注を増やしたいが、設備が対応しきれていなかった。
  • 新型プレスブレーキ機「ハイブリッドドライブベンダー HG-8025」を導入した。
  • 作業人員 2人→1人。新型プレスブレーキ機の導入により、大サイズの部品が扱えるようになり、角度センサーで高精度な加工が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社福田鉄工所
所在地島根県 松江市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数28人
資本金5,000万円
設立1962年

事業の背景

有限会社福田鉄工所は1946年に松江市で創業し、多様な形状の金属製品の加工を手掛けてきた。山陰でもいち早く1985年にレーザー加工機を導入し、複雑な形状の部品のレーザー加工を強みとしている。主に扱う金属はステンレスと鉄で、小ロット多品種の注文も多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力複雑で高精度が求められる部品の受注を増やしたいが、設備が対応しきれていなかった。
  • 人手・技能従来は熟練の担当者が目視で微調整し、試作を経て加工していた。
  • コスト・採算試し曲げが必要で、リードタイムとコストがかかっていた。
  • 人手・技能大きく重い部品の加工は2人で作業していた。

やったこと

新型プレスブレーキ機「ハイブリッドドライブベンダー HG-8025」を導入した。大サイズの部品が扱えるようになり、角度センサーで曲げの角度を機械が調整するため、高精度な加工が実現した。試し曲げが不要になり、リードタイムが短縮し、溶接などその後の作業もスムーズになった。指の挟み込みなどを感知するセンサーで安全性が向上し、タッチ式パネルで操作しやすくなった。追従装置が大きく重い部品を支えるため、2人だった作業が1人でできるようになった。

  • 加工機ハイブリッドドライブベンダー HG-8025

事業の効果

  • 作業人員 2人→1人

新型プレスブレーキ機の導入により、大サイズの部品が扱えるようになり、角度センサーで高精度な加工が実現した。試し曲げが不要になってリードタイムとコストが削減され、後工程もスムーズになった。安全センサーやタッチ式パネル、追従装置により安全性と操作性が向上し、重い部品の加工を1人で行えるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ステンレス・鉄の小ロット多品種対応や顧客との信頼関係を強みとし、大手と価格競争せず独自技術で勝負する方針が明確に示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け大サイズ部品や複雑で高精度な部品の受注を狙い、顧客の新規注文に挑戦してきた実績があり、ニーズへの裏付けと選ばれる理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、リードタイム短縮やコスト減は定性的な記述にとどまる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1946年創業以来の金属加工と、1985年のレーザー加工機導入など設備投資の積み重ねを踏まえ、新型プレスブレーキ機導入が一貫した流れにあると読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ステンレス・鉄の小ロット多品種対応や顧客との信頼関係を強みとし、大手と価格競争せず独自技術で勝負する方針が明確に示されている。

  • 課題の認識と解決3

    試し曲げや熟練者の目視調整という課題を認識し、角度センサー導入で試作不要・リードタイム短縮に結びつけ、食品・医薬品分野への展開も示している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、リードタイム短縮やコスト減は定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員28名の体制で、追従装置により2人作業が1人でできるようになったなど、現場の作業体制の見直しが具体的に示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大サイズ部品や複雑で高精度な部品の受注を狙い、顧客の新規注文に挑戦してきた実績があり、ニーズへの裏付けと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後順次設備を更新する方針は述べられているが、導入後の具体的なスケジュールや課題解決の進め方は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    複雑形状部品のレーザー加工や高精度な曲げ加工を強みとし、同業他社と差別化された高水準の加工を行うことが示されている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域への経済波及や雇用創出に関する記述はなく、山陰で早くから設備を導入してきた点に触れるのみである。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    新設機械による高精度加工と顧客からの信頼向上は述べられているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記載がない。

政策面2.5
  • 成長分野への進出3

    食品や医薬品関係など新しい分野へ向かう意向が示され、製造業の事業構造を広げる方向性が読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    松江市の地場企業として顧客との信頼を築いている点は触れられているが、地域の雇用創出や経済成長への牽引は示されていない。

今後の展望

既存機械と使い分けて業務全体の効率を上げ、新製品の開発や顧客の開拓につなげる。今後も順次設備を更新し、食品や医薬品関係の分野にも進出したい考えである。

事業者の声

今後も順次設備を更新し、今まで不可能だったことを出来るようにしたい。挑戦する姿勢を大切に、新しい分野である食品や医薬品関係などにも向かっていけたら

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。