ものづくり補助金平成30年度製造業岡山県

県北のステンレス加工技術の向上!!最少人数稼働への地域牽引企業としての挑戦!!

株式会社アイ・エス

成果生産性 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 岡山県北地域では慢性的な人手不足があり、生産性を高めることが根強い課題だった。
  • ものづくり補助金を活用し、古い門型MC(ヤマザキマザック製FJV200)を更新して、後継機としてヤマザキマザック製立型MC「VTCS530 / 20」を導入した。
  • 生産性 1倍→2倍。新型の立型MCの導入により、長尺部品の加工や加工室の仕切りによる柔軟な使い方が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アイ・エス
所在地岡山県 鏡野町
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数35人
資本金2,000万円
設立1984年

事業の背景

アイ・エスは食品や医薬品などの充填機向けのステンレス接液部品を主力とし、北陸地方の飲料充填機メーカーから受注して中心的な協力会社となっている。加工品の約5割が充填機向けで、残りは半導体製造装置や水素関連機器などの部品である。コロナ禍にあっても好調な受注を維持してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力岡山県北地域では慢性的な人手不足があり、生産性を高めることが根強い課題だった。
  • 品質・精度経年劣化したMCは剛性不足で効率が低下し、従業員の熟練不足などによる不良品も発生していた。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、古い門型MC(ヤマザキマザック製FJV200)を更新して、後継機としてヤマザキマザック製立型MC「VTCS530 / 20」を導入した。テーブルの左右軸は1950ミリメートルで、長尺部品を加工できる。加工室を左右に仕切って使えるため、円テーブルとマシンバイスで別々の部品を同時に加工したり、小型機2台のように使ったりできる。ツールホルダーは2面拘束方式で、ステンレスなど難削材でもびびりを抑え精度高く仕上げられる。

  • 加工機ヤマザキマザック製立型マシニングセンター VTCS530 / 20

事業の効果

  • 生産性 1倍→2倍

新型の立型MCの導入により、長尺部品の加工や加工室の仕切りによる柔軟な使い方が可能になった。生産性は従来機の2倍に向上するとみられ、ツールホルダーの2面拘束方式により難削材でも精度高く仕上がるようになった。今後の成長を支える機械として期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    地域経済への波及岡山県北の地域特性として津山のステンレス加工集積と地域牽引企業としての役割が書かれ、地域の事業として具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産性は従来機の2倍に向上とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    1984年からの充填機部品の加工受注と中心的協力会社としての立場が書かれ、過去の取組との一貫性が読み取れる。経営戦略上の明確な位置付けまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ステンレス接液部品や長尺部品を加工できる工作機械を多く保有し、難加工材に対応する強みが書かれている。市場動向との関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    人手不足と経年劣化したMCによる効率低下・不良品発生が課題として書かれ、新型機導入で対応している。事業計画の成長性や目標の数値は示されていない。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性は従来機の2倍に向上とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員35人の規模と熟練不足への言及はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ステンレス接液部品は高い品質が必要とされ、北陸の充填機メーカーから受注している事実が書かれている。顧客ニーズの裏付けは一定程度読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    MC更新を決定し機種を選定した経緯は書かれているが、中長期の検証やスケジュール、課題解決の進め方は公開事例からは読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス接液部品は材質や仕上げ面の精度に高い品質が必要な高付加価値部品と書かれている。高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    岡山県北の慢性的な人手不足という地域課題と、津山ステンレス・メタルクラスターでの地域振興が書かれている。雇用創出の効果は示されていない。

  • 費用対効果2

    生産性が従来機の2倍になったと書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    水素関連機器や半導体製造装置の部品を手がけると書かれているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及4

    岡山県北の地域特性として津山のステンレス加工集積と地域牽引企業としての役割が書かれ、地域の事業として具体的に読み取れる。

今後の展望

今後の成長を支える機械になりそうだ。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。