ものづくり補助金平成30年度製造業長崎県

新型プラズマ切断機の導入による切断工程の生産性向上と販路開拓

株式会社三恵工業

成果加工精度(中厚物鋼板) 2mm→1mm

この事例のポイント

  • 既存のプラズマ切断機は全ての作業で切断後にドロス除去が必要で、生産効率が悪かった。
  • 課題を解決するため、最新のプラズマ切断機を導入した。
  • 加工精度(中厚物鋼板) 2mm→1mm。ドロス除去が必要な製品の割合が0%になり、切断工程の作業時間は65%削減されて作業が大幅に効率化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三恵工業
所在地長崎県
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数24人
設立1969年

事業の背景

鉄やステンレスの材料仕入れから製缶、溶接、機械加工までを一貫して行う金属加工会社である。長年は造船業界向けにパイプサポート等の船舶艤装品を主力としてきたが、近年は業界や取引先を広げ、クレーンサドルや半導体ベース等の製作にも携わっている。2021年5月にISO9001:2015の認定を取得し、コスト削減と安定した品質の製品提供に努めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存のプラズマ切断機は全ての作業で切断後にドロス除去が必要で、生産効率が悪かった。
  • 人手・技能その分を技術力と人海戦術でカバーしてきたが、機械部品の量産要請や人手不足を踏まえると限界を感じていた。
  • 品質・精度加工精度にズレが生じ全体の1〜5%でロスが起きており、中厚物鋼板の加工精度を2〜3mm単位から向上させたい課題があった。

やったこと

課題を解決するため、最新のプラズマ切断機を導入した。ドロス除去が必要な製品の割合は0%に改善された。ドロス除去が不要になったことや消耗品の交換が簡素化されたことにより、プラズマ切断機による切断工程の作業時間は65%削減された。加工精度は従来限界としていた2〜3mmから1mm単位に向上し、加工不良も減って歩留まりも改善した。

事業の効果

  • 加工精度(中厚物鋼板) 2mm→1mm
  • 切断工程の作業時間が65%削減

ドロス除去が必要な製品の割合が0%になり、切断工程の作業時間は65%削減されて作業が大幅に効率化した。加工精度も2〜3mmから1mm単位に向上し、加工不良や歩留まりロスも改善した。作業の効率化と精度向上により短納期が実現し、生産性が向上してコストダウンにもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決ドロス除去が必要な製品の割合0%、切断工程の作業時間65%削減、加工精度2〜3mmから1mm単位への向上など、課題と効果が具体的に示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員数24名と一貫加工を行う体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述はほぼない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    造船向けパイプサポート等を主力としてきた過去の取組と、クレーンサドル・半導体ベース製作への拡大方針が記載されており、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    造船業界から他分野へ販路を広げる方針は示されるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    ドロス除去が必要な製品の割合0%、切断工程の作業時間65%削減、加工精度2〜3mmから1mm単位への向上など、課題と効果が具体的に示されている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    切断工程の作業時間65%削減という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数24名と一貫加工を行う体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    造船部品から半導体ベース等への展開など顧客ターゲットは示されるが、ニーズの裏付けや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後は造船を軸に他分野へ販路を広げるとの方向性はあるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    ISO9001認定や中厚物鋼板の高精度加工に触れるが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    作業時間65%削減、歩留まり改善、短納期実現など効果は示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    従業員24名の地域企業として取引先を広げる取組はうかがえるが、地域経済への波及や雇用創出の記述はない。

今後の展望

今後は造船を軸としつつ、クレーンサドルや半導体ベース等の製作など造船以外の分野にも販路を広げ、事業リスクの分散を図りたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。