ものづくり補助金平成30年度製造業熊本県

アイスケーキ等のデリバリーサービスで新たな顧客ニーズを開拓する事業

株式会社アントルメ菓樹

この事例のポイント

  • 職人がつきっきりで作業しなければならないケーキ類のカット工程があり、新商品開発に回す余力がなかった。
  • 職人がつきっきりで作業をしなくてはならないケーキ類のカット工程に、温度管理をしながらカットできるカットマシーンを導入した。
  • カットマシーンの導入により、職人の作業時間が大幅に削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アントルメ菓樹
所在地熊本県 熊本市東区
業種食料品製造業
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

先代は和菓子中心の店を営んでいたが、生ケーキのニーズが高まってきたことを受け、1990年代に洋菓子専門店にリニューアルした。経営者は神戸の洋菓子店で修行した経歴があり、洋菓子製造は職人の手作業が中心だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能職人がつきっきりで作業しなければならないケーキ類のカット工程があり、新商品開発に回す余力がなかった。
  • 新製品・新技術解凍後も美味しく食べられる冷凍ケーキの商品化には、材料の配合や製法の考案が必要で、輸送時の問題も出てきていた。

やったこと

職人がつきっきりで作業をしなくてはならないケーキ類のカット工程に、温度管理をしながらカットできるカットマシーンを導入した。導入後は職人の作業時間が大幅に削減され、本店以外でのオリジナル商品の開発に取り組みながらも週休二日制を守ることができた。

加工機カットマシーン

新しい製品・サービス:自宅で解凍して食べられるアイスケーキ(冷凍ケーキ)

事業の効果

カットマシーンの導入により、職人の作業時間が大幅に削減された。その結果、新商品開発や新店舗のオープンと並行しても週休二日制を守ることができた。機械化によって新たな挑戦に取り組める余力が生まれたことも大きな効果である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    過去2回・3回目の採択で、和菓子店から洋菓子店への転換や出店など継続的な挑戦が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県産品ジェラートや駅併設店の出店など地域資源を活かす取組はあるが、競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    職人の作業時間を大幅に削減し週休二日制を実現した一方、冷凍ケーキの配合や輸送の課題が挙げられている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    職人作業の大幅削減とは書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員20名・パート40名の体制は示されるが、補助事業を担う人材や事務体制の記載は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    孫に食べさせたいという地元の声を受け、自宅で解凍できるアイスケーキの需要を想定している。

  • 事業化までの道筋3

    ECサイトや自社冷凍施設は構想段階と書かれ、遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    特定の高付加価値化や高価格化を示す数値や記述は少なく、新市場性は弱くうかがえる程度。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    週休二日制など働き方改革の実効性は示されるが、地域経済や雇用創出への波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値がなく、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献2

    ECサイトや冷凍施設構想はあるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的でない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    機械化による時間創出は書かれるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換との関係は示されていない。

  • 地域経済への波及3

    熊本の県産品を使い僻地にも届けるという地域性は読み取れるが、雇用や地域成長への具体的数値は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在はアイスケーキの商品開発に取り組みながら、僻地にも美味しいケーキを届けるためのECサイトや自社冷凍施設の構想を練っている。

事業者の声

どこにいても美味しいケーキを届けられる環境を整えたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。