ものづくり補助金平成30年度建設業宮崎県

最新型溶接ロボット導入による熟練溶接技能の自動化及び生産プロセスの改善

有限会社郡鉄工所

成果製品1つあたりの製造時間 7時間→4.5時間

この事例のポイント

  • 取引先からの増え続ける発注に既存の体制では対応しきれていなかった。
  • 溶接ロボットを導入し、熟練の職人が行っていた溶接作業をロボット化した。
  • 製品1つあたりの製造時間 7時間→4.5時間。溶接ロボットの導入により、仕口鉄骨製品の製造時間が短縮され、取引先からの要望に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社郡鉄工所
所在地宮崎県 国富町
業種職別工事業(設備工事業を除く)
技術分野接合・実装
従業員数13人
資本金300万円
設立1992年

事業の背景

仕口鉄骨製品を製造する有限会社で、取引先からの発注が増え続けていた。これまでは熟練溶接士2名で1製品に7時間を要していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力取引先からの増え続ける発注に既存の体制では対応しきれていなかった。
  • 人手・技能熟練の職人が行っていた溶接作業に頼っており、作業が属人的で時間もかかっていた。
  • コスト・採算生産量が増えても生産力が追いつかず、収益率の向上が課題だった。

やったこと

溶接ロボットを導入し、熟練の職人が行っていた溶接作業をロボット化した。ロボットは遠隔操作やセッティングにより、夏場の酷暑下での作業や夜間・昼休憩時など無人の時間にも溶接を行えるようにした。仕口鉄骨製品1つあたりの製造時間は7時間から4.5時間に短縮された。今後は単純作業や危険作業などのさらなる自動化を計画している。

事業の効果

  • 製品1つあたりの製造時間 7時間→4.5時間
  • 熟練の職人の作業をロボット化することで生産力を4割増強した。

溶接ロボットの導入により、仕口鉄骨製品の製造時間が短縮され、取引先からの要望に対応できるようになった。熟練の職人の作業をロボット化したことで生産力が4割増強され、収益率も向上した。夜間や無人の時間にも溶接が進むようになり、作業環境の改善にもつながった。今後もロボット化を進め、若い人に選ばれる会社と業界イメージの改善を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決熟練溶接士2名で7時間だった仕口鉄骨製品が溶接ロボットで4.5時間に短縮と数字で示され、課題と効果が具体的に読み取れる。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標製造時間が7時間から4.5時間へ短縮と数字が示されているが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性取引先からの要望に対応可能になったとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    溶接ロボット導入を今後もさらに進める方針が書かれており、経営戦略上の位置づけは読み取れるが、過去の取組との一貫性までは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    取引先からの要望に対応可能になったとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    熟練溶接士2名で7時間だった仕口鉄骨製品が溶接ロボットで4.5時間に短縮と数字で示され、課題と効果が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製造時間が7時間から4.5時間へ短縮と数字が示されているが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    熟練溶接士2名の体制や若い人材を選ばれる会社にという方針はうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    取引先からの要望に対応できるようになったとあるが、製品の顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    単純作業や危険作業のさらなる自動化を計画しているとあり、今後の方向性は示されているがスケジュールや解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    業界のイメージ改善や若い人に選ばれる会社づくりへの貢献がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    製造時間が7時間から4.5時間に短縮し作業効率が上がったと読めるが、補助金投入額との費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    溶接ロボットの導入と無人稼働によるロボット化が書かれ、デジタル技術の活用はうかがえるがサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    宮崎県国富町の地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

今後の展望

溶接ロボットの進化に合わせてさらなるロボット化を進め、作業効率と環境の改善を重ねて、若い人に選ばれる会社にしていきたいとしている。業界のイメージ改善の力にもなりたいとしている。

事業者の声

携わった建物が県内外にたくさんあるのですが、見かけるとやっぱりうれしいし、自慢したくなります。技術を身に付ければずっと続けられる仕事なので、若い人たちにもぜひチャレンジしていただきたいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。