ものづくり補助金平成30年度製造業沖縄県

機械化による労働生産性向上及び人的資源の最適化

株式会社沖縄ウコン堂

成果生産リードタイム 3時間→0.5時間

この事例のポイント

  • 充填工程は手作業が多く最低7名の配置が必要で、工場全体の生産性を下げるボトルネックになっていた。
  • 充填工程に新規で充填機を導入し、検証作業を実施した。
  • 生産リードタイム 3時間→0.5時間。充填機導入により充填工程のボトルネックが解消され、生産能力に余剰が生まれた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社沖縄ウコン堂
所在地沖縄県 宜野湾市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数40人
資本金1,000万円
設立1987年

事業の背景

県産健康食品業界では風評被害などにより売上が低下する事態が起きており、当社もリスク分散を考慮した事業展開の必要性を感じていた。当社は健康食品の製造を数多く手掛けてきた実績があり、小ロットや一部工程のOEM化などの柔軟な対応を強みとしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力充填工程は手作業が多く最低7名の配置が必要で、工場全体の生産性を下げるボトルネックになっていた。
  • 生産能力自社製品の製造で手一杯のため、OEMの新規引合いを断らざるを得ず、機会損失が発生していた。

やったこと

充填工程に新規で充填機を導入し、検証作業を実施した。使用原料重量が適正であること、粒数に誤差がないことを確認した。管理マニュアルを作成し、品質管理向上を目的としたセミナーにも出席して製造環境の改善に取り組んだ。

加工機充填機

事業の効果

  • 生産リードタイム 3時間→0.5時間
  • 充填工程の作業人員 7名→4名

充填機導入により充填工程のボトルネックが解消され、生産能力に余剰が生まれた。これにより以前は断っていたOEM業務の受注が可能となり、売上の増加につながっている。製造リードタイムの大幅な短縮と人員削減により労務費が低減し、使用原料や粒数の品質面も確認でき、自社の製造能力が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    ウコン関連の健康食品製造の実績や、OEM事業の強みが書かれているが、経営戦略上の位置付けまでは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    小ロットや一部工程のOEM化、マーケットリサーチ力・提案力などの強みが挙げられており、競争優位の方向性は読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    充填工程のボトルネックと機会損失を課題として示し、充填機導入で生産リードタイム3時間から0.5時間、7名体制から4名へと改善している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産リードタイムの3時間から0.5時間への短縮や7名から4名への削減など数値目標の達成が示されている。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    管理マニュアル作成や品質管理セミナー出席などの取組が書かれ、体制の一端はうかがえるが、人材・事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    健康食品のOEM需要に応える小ロット対応などが書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    充填機導入後の展開としてOEM拡大が述べられているが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    県産健康食品やパイン・マンゴーなど地域特産品の一般食品分野への取組が書かれているが、高付加価値化や高価格化の根拠は薄い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    沖縄県産の特産品を扱い地域のネットワークを活用している点がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    投資額や付加価値額の増加に関する数値は書かれておらず、売上増加が述べられている程度で費用対効果は読み取りにくい。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄の地域特産品を活用し、県産健康食品業界の地域ネットワークを生かす取組が書かれており、地域特性の活用はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当社のOEM事業は、柔軟な対応やマーケットリサーチ力・提案力などの強みを発揮しており、今後も拡大が期待できる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。