ものづくり補助金平成24年度鳥取県

彫刻用樹脂銘板材料における多品種の高速高精度位置決め自動切断による小口化・短納期化の推進

内外精機工業株式会社

成果生産率の改善として約1/2の加工時間削減

この事例のポイント

  • 受注生産・出荷体制では、当日受注分を当日または翌日に出荷することを基本としているが、取引先からの一時的な受注集中や大口注文が重なると、小口化や即納要請に対応できない場合があった。
  • 彫刻用樹脂銘板の製造工程に高速高精度位置決め自動切断機を導入し、あわせて入力インターフェースを開発した。
  • 生産率の改善として約1/2の加工時間削減。高速高精度位置決めにより加工時間が約1/2に削減され、生産率が改善した。

事業者のプロフィール

事業者名内外精機工業株式会社
所在地鳥取県 三朝町
業種プラスチック製品製造業
技術分野位置決め
従業員数48人
資本金4億円
設立1962年

事業の背景

当社は鳥取県内唯一のプラスチックの精密切削加工を行っており、メタクリル樹脂板(通称アクリル樹脂)をベースとした工業用彫刻銘板材料のメーカーとして塗装から完成品まで一貫して製造販売している。製品は高品質かつ高精度であることから、国内生産の5割以上のシェアを占めている。ニッチ分野の彫刻樹脂銘板業界向けの材料を製造しているが、デジタル表示への移行などで販売量は減少していた一方、工業用途では高く評価されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能受注生産・出荷体制では、当日受注分を当日または翌日に出荷することを基本としているが、取引先からの一時的な受注集中や大口注文が重なると、小口化や即納要請に対応できない場合があった。
  • 生産能力彫刻樹脂銘板の販売量は、機械装置メーカーなどのデジタル表示への移行やインスタントプリントの代用により減少していた。

やったこと

彫刻用樹脂銘板の製造工程に高速高精度位置決め自動切断機を導入し、あわせて入力インターフェースを開発した。これにより、彫刻用樹脂銘板材料で多品種の高速高精度位置決め自動切断を可能にし、多品種・小ロット、短納期、コストダウンに対応した生産性向上を図った。導入設備は高速高精度位置決め自動切断機で、利用方法は彫刻用樹脂銘板材料における多品種の高速高精度位置決め自動切断である。

  • 加工機高速高精度位置決め自動切断機
  • ソフト新規自動切断機の入力インターフェース

事業の効果

  • 生産率の改善として約1/2の加工時間削減
  • 短納期対応の改善倍率 1倍→8倍
  • 仕上げコスト1/2の削減
  • 精度 1倍→2倍

高速高精度位置決めにより加工時間が約1/2に削減され、生産率が改善した。短納期では約8倍から18倍の改善が見込まれ、仕上げコストは1/2に削減、精度は2倍に向上した。多品種小ロット対応力の強化により受注量の増加と即納体制による受注機会の獲得を目指し、材料ロス削減と加工時間削減によるコストダウンで利益増加を図る。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    付加価値・賃上げの目標加工時間約1/2削減、改善倍率約8倍から18倍、仕上げコスト1/2削減、精度2倍アップと具体的な数値目標と実績が示されている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性彫刻樹脂銘板の販売量減少とデジタル表示への移行という外部環境を示し、国内生産の5割以上のシェアという強みに触れている。
  • 4
    課題の認識と解決当日受注分の即納要請に対応できない課題を挙げ、高速高精度位置決め自動切断機の導入で小口化・短納期化に取り組む計画が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制設立年や従業員48名は書かれているが、補助事業を遂行する人材体制や事務処理能力について具体的な記述はない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の彫刻樹脂銘板材料の製造・販売を前提に、多品種小ロット対応へ設備導入する流れは読み取れるが、過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    彫刻樹脂銘板の販売量減少とデジタル表示への移行という外部環境を示し、国内生産の5割以上のシェアという強みに触れている。

  • 課題の認識と解決4

    当日受注分の即納要請に対応できない課題を挙げ、高速高精度位置決め自動切断機の導入で小口化・短納期化に取り組む計画が書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標5

    加工時間約1/2削減、改善倍率約8倍から18倍、仕上げコスト1/2削減、精度2倍アップと具体的な数値目標と実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    設立年や従業員48名は書かれているが、補助事業を遂行する人材体制や事務処理能力について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    多品種小ロット・短納期というニーズと、国内シェア50%以上・高品質高精度という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として受注量増大や材料ロス削減が書かれているが、遂行方法やスケジュールの具体的な記述はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ニッチ分野の彫刻樹脂銘板で国内生産の5割以上のシェアを占め、高品質・高精度により高水準の付加価値を図る取組が読み取れる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果4

    加工時間約1/2削減や仕上げコスト1/2削減など、設備投資に対する生産性と費用対効果の改善が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    高速高精度位置決め自動切断機と入力インターフェースの開発は示されるが、サプライチェーン全体への貢献や先端デジタル技術の活用の広がりは書かれていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    鳥取県内唯一のプラスチック精密切削加工企業とあるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。

今後の展望

多品種小ロット対応力を高め、受注量を増やすとともに、即納体制を強化して受注機会を獲得する。材料ロス削減と加工時間削減によりコストダウンを進め、利益増加につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。