ものづくり補助金平成25年度製造業静岡県

ウルトラハイテン材による薄肉・軽量自動車部品の開発事業

平岡ボデー株式会社

成果板厚0.6mmから3.6mmまで対応可能となった

この事例のポイント

  • 超高張力鋼板材は加工が難しく、スプリングバックを克服する加工技術の確立が必要だった。
  • 当社はウルトラハイテン材による薄肉・軽量自動車部品の開発に取り組み、高張力鋼板材に対応できるレベラーフィーダーを新たに導入した。
  • 板厚0.6mmから3.6mmまで対応可能となった。高張力鋼板材のスプリングバックを克服できる高効率な生産方法を確立した。

事業者のプロフィール

事業者名平岡ボデー株式会社
所在地静岡県 浜松市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工
資本金8億円
設立1952年

事業の背景

当社は1952年に法人設立された自動車用プレス部品メーカーで、軽四輪車のボデー部品などを手がけてきた。主力は重要保安部品やシャーシーを構成するパネル、フレームなど自動車の安全に直結する製品である。自動車業界では車体の軽量化による燃費向上が求められ、低燃費車の開発がキーテクノロジーの一つとなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術超高張力鋼板材は加工が難しく、スプリングバックを克服する加工技術の確立が必要だった。
  • 生産能力普通材対応のレベラーフィーダーしかなく、高張力鋼板材を平面に矯正して加工することができなかった。
  • コスト・採算従来の製造方法では納期や製品単価の面で競争力が不足していた。

やったこと

当社はウルトラハイテン材による薄肉・軽量自動車部品の開発に取り組み、高張力鋼板材に対応できるレベラーフィーダーを新たに導入した。これにより鋼板(コイル材)を反りの無い平面な状態に矯正できるようになった。高張力鋼板材のスプリングバックを克服できる高い塑性加工技術を確保し、通常鋼板から高張力鋼板材まで幅広く加工できるようになった。板厚も0.6mmから3.6mmまで対応可能となった。

加工機レベラーフィーダー

新しい製品・サービス:高張力鋼板材を用いた薄肉・軽量の自動車ボディーパーツ

事業の効果

  • 板厚0.6mmから3.6mmまで対応可能となった

高張力鋼板材のスプリングバックを克服できる高効率な生産方法を確立した。その結果、従来の製造方法と比べて納期短縮と製品単価削減を実現し、競争力が強化された。自動車メーカーからの受注増加にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    自動車用プレス部品メーカーとして創業以来の実績はうかがえるが、本事業の戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    低燃費車の需要や高張力鋼板の活用という外部環境は読み取れるが、自社の強み・弱みと競争優位の関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    スプリングバックという課題認識と高効率生産の確立は書かれているが、事業計画としての数値目標や実効性の詳細は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期短縮や製品単価削減を実現したと書かれているが、目標値や付加価値額・賃上げの数値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    技術本部長や技術部次長が取材で登場し、体制の一端はうかがえるが、人材や事務処理能力の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    軽量・高剛性を実現する高張力鋼板部品という製品価値と、自動車メーカーからの受注増加という選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    課題とレベラーフィーダー導入による解決の流れは書かれているが、スケジュールや中長期の検証過程は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    超高張力鋼板の加工は難しく、板厚0.6〜3.6mmまで対応可能になったと書かれており、高水準の加工技術が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    自動車の燃費向上や軽量化ニーズへの対応は書かれているが、国が補助する波及効果や雇用創出の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    納期短縮や単価削減は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    自動車の軽量化による燃費向上という分野への対応は読み取れるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    浜松西テクノ協同組合の代表理事として工業団地の技術革新を牽引していると書かれており、地域への関与がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。