ものづくり補助金平成24年度鳥取県

最先端3次元CAD/CAM/CAEの高度利用によるリードタイム半減・低コスト化を実現する金型製造プロセス革新

安田精工株式会社

成果図面作成期間 20日→15日

この事例のポイント

  • 3次元CADの導入前は図面作成に従来20日程度かかっていた。
  • 最先端の3次元CADと3次元CAE(シミュレーション)ソフトウエアを導入し、商品開発・設計から製造・管理までを社内で一貫した生産体制として整備した。
  • 図面作成期間 20日→15日。3次元CADと3次元CAEの導入により、図面作成と金型の設計・組立・試作調整の期間が大幅に短縮され、リードタイムが半減…

事業者のプロフィール

事業者名安田精工株式会社
所在地鳥取県 鳥取市
業種はん用機械器具
技術分野金型
設立1967年

事業の背景

1967年に鳥取市で設立され、ガス機器関連などの金型製造を手掛けてきた。プレス型とプラスチック射出成形型の双方を社内で手掛ける数少ないメーカーで、家電・空調業界や自動車部品業界を主な取引先としている。金型業界は多品種極少時代に入っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程3次元CADの導入前は図面作成に従来20日程度かかっていた。
  • 納期・工程金型設計・組立・試作調整の工程が従来3ヵ月程度かかっていた。
  • コスト・採算自動車関連産業などで海外競争が厳しくなり、より安く良い商品を求める要求が強まっている。

やったこと

最先端の3次元CADと3次元CAE(シミュレーション)ソフトウエアを導入し、商品開発・設計から製造・管理までを社内で一貫した生産体制として整備した。CADにより図面作成を従来20日程度から15日で行えるようにした。金属の種類や肉厚などの材料特性を数値シミュレーションし、金型設計・組立・試作調整を行うことで工程を従来3ヵ月程度から2ヵ月で完成させられるようにした。NC工作機械とのマッチングも図り、組立後の金型はリンクモーションプレスなどで調整を繰り返し、三次元測定機器による厳密な検査に合格したものだけを出荷している。

  • ソフト3次元CADCADソフトウエア3次元シミュレーションCAEソフトウエア
  • 検査測定三次元測定機器
  • 加工機リンクモーションプレス

事業の効果

  • 図面作成期間 20日→15日
  • 金型設計・組立・試作調整期間 3ヵ月→2ヵ月

3次元CADと3次元CAEの導入により、図面作成と金型の設計・組立・試作調整の期間が大幅に短縮され、リードタイムが半減し納期短縮が可能になった。材料特性をシミュレーションすることで短納期化と品質の確保を両立できるようになった。設計から製造・管理までの一貫体制により工程内の期間短縮や工数削減を実現し、グローバル競争に対応できる生産体制を構築した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性プレス型とプラスチック射出成形型を同一工場で手掛ける点や、家電空調・自動車部品向けの実績が競争優位として整理されている。
  • 4
    事業を進める体制平均年齢40.8歳の技術継承、高度熟練技能事業所の指定、プロジェクトチーム設置など、遂行体制の材料が具体的に示されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値プレス型とプラスチック射出成形型を同一企業で手掛ける点や、鳥取県高度熟練技能者認定の取得が、同分野での高水準の技術を示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標リードタイム半減や短納期化は触れられているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1967年設立以来の金型製造技術強化の取組を背景に、設計から生産・検査までの一貫体制を構築する方針が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    プレス型とプラスチック射出成形型を同一工場で手掛ける点や、家電空調・自動車部品向けの実績が競争優位として整理されている。

  • 課題の認識と解決3

    設計作図を20日から15日、設計から組立・試作調整までを3ヵ月から2ヵ月に短縮する課題解決策が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    リードタイム半減や短納期化は触れられているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    平均年齢40.8歳の技術継承、高度熟練技能事業所の指定、プロジェクトチーム設置など、遂行体制の材料が具体的に示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種極少時代への対応や、グローバル競争で取引先から選ばれる生産体制を目指す点が記述されている。

  • 事業化までの道筋3

    3次元CAD・CAEの導入やIoTによる見える化を段階的に進める方針が示され、手順は一定の妥当性がある。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    プレス型とプラスチック射出成形型を同一企業で手掛ける点や、鳥取県高度熟練技能者認定の取得が、同分野での高水準の技術を示している。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    自動車・家電関連の産業競争力に触れているが、雇用創出や経済波及効果については記述が薄い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CAD・シミュレーションやIoTによる業務の見える化を導入し、設計から生産までの一貫体制を構築している。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    変革に対応できる優位性を持つ企業を目指すとあるが、構造転換との関係は直接示されていない。

  • 地域経済への波及3

    鳥取市を拠点に1967年から地域の金型製造を担い、全国中小企業ものづくり300社に選ばれている点が地域の牽引を示す。

今後の展望

設計段階から生産・管理まで一貫した生産体制を活かし、取引先との関わりを一層高め、変革に対応できる優位性を持った企業を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。